7 ロザリオ
実家での目覚めは気分も凪いでいる。昨夜けっこうな量を飲んだ酒が残っていない。
厚い窓ガラスの外は陽が高く昇っていた。
直接見えなくとも、海の気配は感じる。潮まじりの風が山の斜面にぶつかって巻き、武蔵境では見かけないとんびの鳴き声が遠くに聴こえた。
「綾成、昼ごはんは食べるか?」
ノックの後のドア越しの父の声は、寝過ごした息子を責めるわけでもない。
地元企業を堅実に勤め上げようとしている父だが、イラストレーターである母の不規則な仕事にも慣らされている。
「───うん、起きるよ」
「わかった、江梨さんに言っておく」
ガサガサと荷物を持ち替えた音がする。大晦日、父の大輔はまめまめしく立ち働いているに違いなかった。
弟の貴成も家を出てすっかり夫婦ふたりの生活を確立しているから、最初から綾成は当てにされていない。いいつけられた用事をこなすだけで許されるけっこうな身分なのだ。
帰省してつかうのは、もともと綾成が大学卒業まで使っていた部屋だ。ゲストルームとして整えられているので、快適に過ごせる。ベッドサイズに至ってはクイーンサイズ入れ替わり、母の趣味が反映された寝具は肌に心地よい。
武蔵境の部屋のつもりで手を伸ばした場所に見当たらなかったスマホは、ナイトテーブルで充電中だった。
充電ケーブルを外してみてみると、仕事納めの挨拶や、帰省を聞きつけた地元の友人からのメッセージが溜まっている。
その中に、茅乃の名前を見つけた。
*
綾成は予定どおり冬コミ会場から実家へ直帰した。
コミケ会場での休憩中に先に席を立った琴未は、どこか物言いたげにしていた。
茅乃のことか、江藤の売り子手伝いについてなのか、けっきょく話は聞けなかった。
翌日から冬休みに入る綾成が、そのまま実家へ帰ると知った琴未は、心もとなげだった。りんかい線の乗り換え駅、大崎の駅ナカでコーヒーでも誘おうかと思ったが、琴未は荷物を積み込んだ社用車に同乗して帰っていった。
湘南新宿ラインの座席に落ち着いたらメッセージでも出すつもりだったのに、足元からのヒーターが暖かく、うっかり眠ってしまった。そうしているうちに琴未の方から『今日はお疲れさまでした』と形式なメッセージが届いた。
「困ったことがあれば連絡して」
メッセージを送るには送ったのだが、
『元カノの件はすみません。余計な差し出口でした』拒否感が強かった。
帰宅した日はさすがに疲れていて、「野菜の足りてなさそうな顔!」と母に出された夕食を堪能してそのまま寝
た。
雑な対応をしているうちに取り紛れ、タイミングを見失うパターンだ。
『私のことには興味ないですよね』
薄情者扱いされても仕方ない。
けれど、彼女に並々ならぬ興味がある男がいるのだから、綾成の役目でもない。
そして晦日の昨日は家の用事や買い物につきあい、夜は居酒屋(兼酒屋)の『五郎蔵』へ行った。
近所に住んでいる貴成も合流し、打ち上げでは箸の進まなかった魚介の肴と日本酒を家族で愉しんた。
店内は、年の内の用事を済ませたか諦めたかの客たちがのんびりとした空気をつくりだしていた。
「西門のお兄さん、久しぶりです」
接客の女性に声をかけられても、綾成には誰だかわからなかった。艶のある髪を後ろにまとめ、薄化粧には品があった。首を傾げていた綾成を、両親が取りなした。
「綾成、早希ちゃんよ。坂の下薬局の娘さん」「よっつ上のお兄ちゃんを覚えてないか?」
「ええっ?」
綾成の記憶にある、ランドセルを背負ったツインテールの女の子の面影を探した。
高校生だった綾成が、小学校の入学式から帰った一家に出会い、家族写真撮影を買って出たこともある。
彼女のはにかむ笑顔の角度は変わっていない気がした。
「びっくりした、ずいぶん大人っぽくなったね。───あれ、未成年て酒を出すところで働いていいの?」
両親と弟が笑った。早希も綺麗に整えた眉を下げて苦笑していた。
「兄貴、早希ちゃんは大学生だよ。幾つだと思ってんの?」
「え、高校卒業してる?」
「春に大学卒業します」
「短大───」
「四大です。春から横浜の方で就職します」
「就職っていつのまに!」
綾成の当惑に、店主夫婦までカウンターの中で笑い声をあげていた。
「そうか、おめでとう。おれの知らないうちにもう成人してたんだな」
「ありがとうございます。久しぶりに会えてうれしいです」
地元にいる貴成は「兄貴、レアキャラだもんな」気楽に笑った。
「早希ちゃん、さっきからソワソワしてたんだよ。綾成くんがキターッ! ってあ」
「だって、みんな一度は憧れますもん。西門兄弟には」
異国からやってきた曽祖父は、衆人環視の的だったと聞く。
その血を受け継ぐ母、綾成たち兄弟にもその流れは細く続いていた。兄弟のどちらかについて騒ぐのは、界隈での通過儀礼のようなものだった。しかしそれも、早希ぐらいの年代までだろう。
「こっちにはもう戻ってこないんですか?」
「時々は帰ってるんだけど、今まで会わなかったね」
「『五郎蔵』にはちょいちょい連れてきてるのよ」
「秋ぐらいからバイトしだしたんです。それも春までですけど」
「卒業旅行資金?」
「そうです、ヨーロッパに」
両親や貴成も含めて海外旅行の経験を披露すると、早希はいろいろ参考が欲しかったようで、真剣に聞いていた。
旅行だけでなく、就職を控えての未来への希望や期待に輝く瞳が印象的だった。
───二十二歳。大学卒業の年齢を考えて、それが茅乃と変わらない歳だと気づいた綾成の胸にさざ波が立った。
*
茅乃からのメッセージがここに来て増えている。
コミケの日、グリーングラスのブースに綾成がいたことをSNS上で知ったようだった。
『もふクロの売れ行きよかったみたいですね』『私も参戦してれば会えたのに』
今朝届いたメッセージは直接的だった。
『年越しはどうしてますか。東京に戻って綾成くんに会いたい』
綾成は思わず眉をしかめながら、そこから読み取れる意味を考えた。
どこでこんなに食い違ってしまったのか。
茅乃がなにかの理由で東京へ戻ったとしても、綾成が彼女と会う理由はもうない。
帰郷をきっかけとせずに、ただ別れればよかったのだろうか。
メッセージは琴未からも来ていた。
『今年もお世話になりました。よいお年を』
とってつけたようなメッセージに同じように返し、「それで、江藤さんの手伝いはどうなった?」とつけ加えた。
『つつがなく務めました』
琴未の気質から考えれば、当然だろう。頼まれた返事を保留にするのは珍しかったが、けっきょく捨て置けなかったにちがいない。
「お疲れさん。やっぱり人気あった?」
取り決めとして、本編中の素材を流用しなければ不問という体裁なので、江藤は『もふもふクロニクル』のキャラも使ってペーパー(フライヤーのようなもの)を描き下ろしていたはずだ。
『壁サー(人気サークル)すごいですよ。私、逆ハーレム状態でした』
やはり高井のファンは男だらけだ。
「お姫さま扱いだな」
返信まで間が空いた。
『江藤さんには丁重に扱っていただきました。でも、それって性に合わないんで。姫より小間使いのほうが向いてます。よく働くでしょ?』
腐女子は王族貴族や魔術師など、小間使いが必要な身分に萌えるものだ。
「それは知ってるけど」
『来年もニシさんにお仕えさせていただきます』
「組む仕事ができたらよろしく」
来年の仕事がこの時点で埋まってないから、いざとなった時に永井を押さえるのはむずかしいかもしれない。
『永井でないと困る、ぐらい言ってくれたらどうなんです?』
「それは江藤さんの手前なあ」
一瞬のち、恐ろしい絵文字がたくさん送られてきた。
『勝手なんだから!』
どうやら怒らせたらしい。
江藤とのことをとやかく口出しするのはタブーのようだった。
「来年もよろしく。良い年を」
『それもニシさん次第です』
琴未の返信は謎かけのようだったが、解く必要も感じず、そこでやり取りは止めた。
貴成と父が年内最後の買い出しに出かけ、綾成は母のおせち作りアシスタントとして働いた。
いわれるままに煮こぼしたり、巻いたり、なにも考えずに済む。
そのはずだったのだが、母の目にはそう映らなかったようだった。
「なあに、鬱屈抱えちゃって」
「え?」
「冴えない顔してるわよ」
「うーん」
黄色く染まったさつまいもをひたすら裏ごししているだけだと、かえって思考が湧いてしまうのかもしれない。
「半端なことやってる歳でもないよなって」
「仕事?」
「今年の後半は義理の仕事に近いんだけど、それは宮仕えの身では仕方ないよ。───人間関係かな」
「とかいって、人間じゃなくて女関係でしょ」
母にはお見通しなのだった。大量の裏ごしを終えて、今度は鍋でかき混ぜている母のタイミングでそこへ戻す。
「───ひいじいちゃんにあやかりたいよ」
「おじいちゃん? 一途な人だったから?」
「潔いところ? 昔っから見習おうと思ってるけど、なかなか。色事でなくともね」
幼少期に一家で祖国からアメリカへ渡った曽祖父は、移民として身を立てるまで相当な苦労をしていたらしい。
当時アメリカにいた曽祖母と知り合い、そこから訪れるようになった日本を国籍とした。自身の祖国ではなく曽祖母の国を選んだ理由はどこにあったのか。
「おじいちゃんは……、たしかに格好いい人ではあったわね」
「日本に来て、いちどもアメリカに帰らなかったって聞いたよ」
「鎌倉は、アメリカに比べると夢のように余所者に優しいっていってたかな」
寺社仏閣の多い鎌倉は駆け込み寺もあるほどで、『理由有り』を不干渉のままにそっと受け容れる土壌がある。鶴岡八幡宮の参道脇にキリスト教会の建物が堂々と並ぶような土地柄だ。
常に注目はされていても、それまでに比べれば格段に暮らしやすかったらしい。
順番に材料を入れて、最後にみりんで仕上げた母は火を止めた。できあがった栗きんとんをバットに広げる。
洗い物を済ませ、あれこれ煮込んでいる鍋の火をごく弱く絞った母は、綾成に言った。
「あやかりたいっていうなら、おじいちゃんのだいじな物をあげようか」
仕事部屋に入った江梨はエアコンのスイッチを入れた。数日つかっていなかった部屋はかなり冷えている。
綾成が実家にいた頃よりデジタル機器が増えている。綾成が画像ソフトについて江梨にアドバイスしたこともあるが、基本的には依存も毛嫌いもなく、うまくアナログと使い分けているようだ。
改造したクロゼットを開け、「上の棚の左側、黒い箱。ふたつともそうよ」と示された革張りのジュエリーボックスを引っ張り出して、窓の近くのテーブルへ載せた。
曽祖父の遺品───形見だ。
黒い革は古びて、あちこちに傷がついている。箱を開けると軋む音がした。
祖国由来のクラダネックレスや、トリニティ・ノットのリングなどが丁寧に並べられている。金細工のクラダは輝いていたが、シルバーのものはすこしくすんでいる。引き出しにはすっかり変色してしまったアンティークレースと、防虫のためか布の小袋が入っている。ハーブの香りが微かに漂った。
「どれもそんな高価なものじゃないけどね」
「シンプルなのがいいんだよな、どれも」
「普段づかいのものが多いせいね。こっちの箱は、お祈りにつかう物だったはず」
小さめの箱には、あちこちの教会で求めたらしい、祈りを共にするロザリオや十字架が入っていた。
曽祖父はクリスチャンだったが、家族の信仰には口出ししなかった。祖父母の亡き今は母の兄だけが受け継いでいる。綾成はクリスマスミサに何度か参加したことがあるぐらいだ。
「伯父さんはいらないの?」
「もともと私が欲しがったのをおじいちゃんが譲ってくれたものだったの。もちろん、いくつか渡したわよ」
江梨は、綾成と貴成の兄弟にお守りがわりに選べと言う。
「あなたたちは先祖に似ず、そろって三十路独身だものねえ」
西門家とともに、早婚が多い家系なのだ。
「貴成はそろそろじゃないの。今の彼女ともう何年つきあってるんだっけ?」
「でも、お正月に連れてこいっていっても頷かないのよ」
「先方に挨拶が先だから?」
「年明けは台湾旅行でしょ。どうも逃げている気がするわ」
「なんとも答えようがないなあ」
父と貴成の戻ってくるリビングへボックスを持っていこうとすると、江梨が「せっかくだから」とクロゼットの奥から一抱えもある大きなケースを出してきた。
「それは?」
「綾成の絵よ」
「うわ!!」
綾成は伸ばしかけた手を引っ込めて仰け反った。
江梨は笑みを浮かべ、ケースを大きな作業台にごとりと置いた。
「開けていい?」
「へんな汗出てるんだけど、おれ」
「久しぶりに見るでしょ? 私は虫干しするときにちらちら見てるけど」
「そんな丁重な扱いしなくたって……」
「これも私のお手製のケースよ」
「さすが……」
江梨がそうであるように、美大卒はDIYが得意な者が多い。
木製のスーツケースといったところだろうか。パチンパチンと金具がはずされた。
紙挟みには水彩画が二十枚近くあった。油絵のほとんどは十号ほど、大きな五十号は三点しかない。
「スケッチブックやクロッキーもクロゼットにあるわよ」
「いや、うん───。ひさびさに見ると……、なんとも言えないな」
予備校の課題で描いたものもあるが、大学時代に執拗に海をモチーフに描いていた絵が多い。
キャンバスに描かれた海は、うねりがあったり凪いでいたり、その時々に描こうとした波が揺れていた。
「迷ってるなあー、若さが溢れてる」
「このあたりは大学時代かしらね」
「ベックリンに夢中で───」
卒論で題材にした画家に傾倒していた頃の絵だった。
アルノルト・ベックリンは主にイタリアやドイツで人気を博した画家で、海に囲まれた架空の孤島と、棺を乗せてその島へ向かう小舟を題材にした『死の島』が有名だ。
「カブれてたなあ、いかにも中二病な思春期だ」
影と静謐な海を表現しようとして叶っていない。ベックリンの模写にも成り切れず、鎌倉や曽祖父の国の海の空気が入り混じっている。
『なんでもこなして可愛げない』
琴未にはそういわれるが、綾成にも踠いていた時はある。
「高校生のときにいきなり進路変更して……。でもまた描き始めたから、ちょっとうれしかったのよ」
自分の凡庸さはうすうす気づき始めた頃に、高校や美大予備校からよってたかって学科の変更を勧められ、洋画科から学力重視の芸術学科へ志望変更したのだ。実際のところ、挫折感を拭い去るまではだいぶかかった。
「やめるっていいながら半端にまた手を出して、格好わるいと思ってた」
卒論のテーマを決めるためと言い訳しながらも未練で描き散らし、けっきょく前後して『モノクローム・エントロピー』に心を奪われ、映像方面へと迷いなく向かうことができた。
「今は、仕事で必要ならこだわらずに描いてるよ」
「それでいいのよ、もともとやめる必要なんてなかったんだし。思い込み激しい若い時期だから、しつこくはいわなかったけど」
「……それもなんだか恥ずかしいな。ひいじいちゃんを見習って、あきらめるなら潔くあるべきと思ってたのに」
「おじいちゃんはたしかに潔い人だったけど、だからって切り捨てたりしてないでしょ。故郷の家族と交流してたし、信仰もそのまま」
母は手に取ったロザリオに並んだ石を祈るようにひとつずつ撫でていった。
「うちで食べてるごはんだって、アレンジは入ってるけどアイルランド料理があるじゃない? おじいちゃんがすきだったからよ」
「そうだね、一般家庭では馴染みのない料理なんだって、家を出てから知った」
「故郷を出たのは潔いかもしれないけど、それもおばあちゃんと平和に暮らすため。おばあちゃんもおじいちゃんが鎌倉で幸せにいられるように心を尽くしてた。だいじなのはそこだったんでしょう」
幼かったひ孫の記憶の中でも、穏やかな暮らしを紡いでいる人だった。
「だから、綾成と貴成がおじいちゃんにあやかるんだとしたら、そこまで尽くしあえる人を見つけるってところよね」
古びていながら神聖さを保ったままの形見には、それだけの願いを掛けてもいいような気がした。
「なら、いちばん欲しくなったのを借りていこうかな」
「どうせあなたたちに譲るものだから、幾つでも持っていって」
江梨は迷いなく答えた。
「ずいぶん先の話だと思うよ……」
そのときデニムのポケットに入れているスマホが振動し、メッセージの着信を知らせた。
「───ちょっとスケッチブックとか眺めてから片づけるんでもいい?」
「そうね、火が気になるから先にキッチンに戻ってる。ゆっくり懐かしんで」
江梨がパタパタと仕事部屋を出ていった。
綾成は江梨に感謝しながらも作業台には手を伸ばさず、スマホを出して通知を見た。
予感したとおり、茅乃からのメッセージだった。
『今度こそアニメーター復帰を目指します。上京したら、一緒にいてほしいです』
きっと茅乃はまた挫折する。綾成はそれを許せないだろう。
『どうして絵を辞めた綾成くんの方が描けるの? ずるいよ、やってられない』
綾成が絵に諦めをつけるまでは、ずいぶん自分を追い込んだものだ。
葛藤を抱えて大学時代を過ごし、映像への道を決めたときにようやく解放された。
アニメ業界に入ってみて、才気走ったアニメーターは一部しかおらず、綾成レベルの画力でも通用すると知った。
経済的には厳しくとも、凡庸な才能でも役割を得ることのできる、努力だけで報われる一面もある業界だ。
そうと実感しても、綾成に未練は湧かなかった。才能のある者もそうでない者も制作として守ってゆこうと思っている。
両親の援助のあった茅乃は恵まれていた。
ただ甘えるだけで、努力を投げ出す茅乃を恋人として扱いかねた。
仕事と恋愛の領域を分けられなかったのは、綾成だ。
ひとりの女性も幸せにできていない綾成だが、別れた茅乃のそれを願っていないわけではない。
綾成が彼女の未来を照らせるとしたら───。
昨日会った早希は、春からスタートする未来への希望に満ちていた。
同い歳の茅野にも同様の希望が取り戻せるはずだ。
スマホを片手に迷いながら、曽祖父の形見の箱をもういちど開けた。
黒い石がバランスよく並ぶロザリオに惹かれる。メダイの白金と金具の銀のバランスが美しい。
───互いの幸せを願って、心から尽くせる相手を探そう。
祈りの言葉を知らない綾成は、曽祖父を想いながら茅乃への回線をつないだ。