海色の空を描く

アニメ制作会社「スタジオ・グリーングラス」プロデューサーの西門 綾成（にしかど りょうせい）。
制作の職に就いて十年目、仕事はハードで重責なりに順調だが、職場の環境も身の回りでも変化が起こり始める。
つきあっていた恋人と別れたのは半年前だったが、後輩の永井 琴未（ながい ことみ）にその報告を忘れていて叱られた。忙しさにかまけてつい恋愛がおろそかになるのは毎度のことで、進歩がない。
二次元を愛す琴未には、前の作品で組んだキャラデザイナー江藤がモーションをかけている。綾成は推したい相手だが、琴未はなかなかその気を見せない。
次の作品に参加する演出の深津みどりから、所属先を探すアニメーターの城木 架那（しろき かな）を紹介され、綾成の気持ちはこれまでになかったような動きを見せる。仕事とプライベートを両立させたい相手に出会えたのかもしれない───。

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2018年7月1日に１〜１１を全面的に改稿して、タイトルとタグを変更しました。