第二章 登場人物紹介
ネタバレ含みます。ご注意下さい。
アラナン・ドゥリスコル
アルビオン王国のエアル島出身の少年。漆黒の髪。翡翠色の瞳。十六歳。男性。エアル島に追いやられた民族セルト人の神、太陽神ルーの加護を持つ魔術師。周囲から魔力を集めることができるので、強大な呪文を行使できる。アルビオン王の推薦を受け、フラテルニアの魔法学院に向かう。エアル語、アルビオン語、アルマニャック語、ヴィッテンベルク語あたりまではわかる。
マルグリット・クレール・ド・ダルブレ
愛称はマリー。アルマニャック王国のアルトワ伯爵の娘。黄金の髪。金色の瞳。十五歳。女性。細身の剣エペ・ラピエルを操るスピード型の剣士。偽装の魔法を使える。母親がセルトの旧い血筋を引くため、先祖返りで強い魔力をその血に甦らせた。そのため、アトレブール郊外の聖なる木立群の封印を無効化して出入りできる。強力な癒し効果を持つ聖樹の葉を狙い、ロタール公爵やヴィッテンベルク帝国に付け狙われている。当初シャルロット・カリエールという偽名を使っていた。
イリヤ・マカロワ
太陽神の眷属たる魔狼ファリニシュの人化した姿。年齢不詳。白銀の髪。金色の瞳。女性。人間の姿ではペレヤスラヴリ公国の国籍を持つ。危険度赤級の魔物に相応しく、人間の姿でも黄金級冒険者並みの力を持つ。氷雪系の魔術が得意。
ジャン・アベラール・ブロンダン
マリーの護衛として馬車の御者を勤めるが、正体はアルマニャック王国の騎士。二十八歳。男性。元は平民なので、貴族らしいところはない。口もそれほど達者ではなく、意地が悪いところもあるので同僚と一緒ではなく単独任務が多い。だが、剣の腕はアルトワ伯爵領で随一。
シピ・シャノワール
黒猫の異名を取る黄金級冒険者。三十五歳。黒髪。黒目。女性。冒険者ギルドのフラテルニア支部長。変化、読心、影渡りなどの多彩な魔法を操る。
ティアナン・オニール
魔法学院の学長。大魔導師。セルトの祭司長。年齢不詳。男性。フラテルニアの二大巨頭。魔法と魔術を極めた超人。大いなる知恵神の加護を持つ。
クロエ・ドゥカキス
魔法学院の初等科教師。セイレイス帝国に占領されたグレイス人。二十三歳。女性。背が低く眼鏡を掛けている。いまいち自信がない。
ビヨルン・ストリンドベリ
魔法学院の高等科教師。スヴェーア王国出身の元海賊。三十歳。赤毛。茶色の瞳。男性。肉体派の大男。
レオン・ファン・ロイスダール
冒険者ギルドの白銀級冒険者。ヴィッテンベルク帝国のフリースラント地方のトライェクの出身。銀の長髪。深緑の瞳。三十歳。男性。火縄銃を持つ。煙草をよくふかす。
ハンス・ギルベルト・フォン・ザルツギッター
ヴィッテンベルク帝国のザッセン辺境伯の息子。魔法学院の初等科学生。金髪。碧眼。十七歳。男性。
ハーフェズ・テペ・ヒッサール
イスタフル帝国の王族関係。魔法学院の初等科学生。金髪。碧眼。十八歳。男性。さぼり魔。
ユルゲン・コンラート・フォン・ツェーリンゲン
ヴィッテンベルク帝国のブライスガウ伯爵の次男。バードゼックの領主。二十二歳。男性。マルグリットを襲撃する。
ウルリッヒ・ベルンシュタイン
聖修道会のフラテルニア総主教。五十二歳。男性。フラテルニアの二大巨頭。ルウム教会と対立する。
ベルナルド・シュピリ
フラテルニアの市長。四十五歳。男性。オニールとベルンシュタインに擁立されている行政官。
リヒャルト・マティス
ルツェーアンの護民官。三十八歳。男性。帝国を捨ててヘルヴェティア軍に身を投じた。ヘルヴェティア自由都市連合軍の総指揮官。地味だが指揮能力は高い。




