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3-4-2

 翌朝。

 復学した俺は、改めて挨拶と近況報告をするため、ロードリア王が校長も務める冒険者学校の校長室へ立ち寄った。


「……そうか、ギリギリ間に合って一安心じゃ。さっそくチーム『ロリサギ』もブフィ祭準備にかかるとよいじゃろう」


 え、チーム名『ロリサギ』決定なんすか……


「準備……ですか」

「モリリン不在の間にブフィ祭は大規模イベントへと変貌を遂げてしまったのじゃ」


 ロードリア王からスマホみたいな魔法の端末を手渡される。


「これはなんでしょう?」

「今回ブフィール国とは別に参加したスポンサーからの支給品じゃ。詳しくは外で待っているチームメイトに聞くとよい」


 軽く溜め息をつくロードリア王。やつれ気味の王様に一礼をし退室すると、扉の前では制服姿のリィザとローザが俺を待ってくれていた。



 約一ヶ月ぶりの冒険者学校。だが、休日登校したように校内はがらんとしていた。


「なんか静かだね。誰もいないみたいだ」

「フウマ様が帰省中、急なスポンサーの参入でブフィ祭のスケールが壮大になりました。そのため作戦の見直し期間として、ブフィ祭当日まで休校なのです」


 今の俺達には落ち着ける環境かもしれない。


「どう使うのかも分からないこんな端末まで用意してくれてるんだもんなぁ」

「そうだフウマ様、少し早いですがカフェでお昼にしませんか? その端末の使い方をも兼ねて私達チームの作戦会議をしましょう」


 ローザが俺の手を取り、リィザに優しく微笑みかける。


「か、かふぇ!」


 のど元で小さな手の平を組み、目を輝かせるリィザ。

 俺のせい(主にアンナが原因だけどな)で肩身が狭い思いをしている彼女にとって、こんな時でもないと憧れのカフェに安心して入ることができないのだろう。

 が、俺は忘れていた。そこで働く店員のことを。


「いらっしゃいませーーっ! チームロリサギ様、ご案内ぁーい!」


 1アクションでパンツが見えそうなカフェ制服を着たアンナが、気持ち悪いほどの愛想を振りまきながら接客にくる。


「あっれぇ〜勇者様ったら、そんなヤな顔しなぁ〜い。今日は貸し切り状態ですし、ここはわたしが奢りますよぉ〜っ!」


 いちいちクネクネとポーズをつけるな、見えちゃうから。


「アンナ! わたし、わたし『みるひーゆ』食べたい!」


 両手にフォークを握りしめ、喜びに身体を揺らすリィザ。


「はいはいリィザ様、かしこまりましたぁ。おふたりはどうします? 今日のオススメランチは焼き肉ハーンバーグカルボナーラ和えですが。あ、前菜はカツ丼と各種フライの盛り合わせになります」

「胃がもたれてしょーがねぇよ! 何で前菜が丼ものなんだ!」


 肉×肉をさらにパスタで和えるって何を目指してんだ。そもそも料理なのか?


「昼食をご所望なのでございましょう?」


 ございましょう? じゃねーよ。


「がっつりすぎんだよ、メニューが! ここ、カフェだろ」

「わたくしの本気でございます」


 ペコリじゃねーよ、普通の料理持ってこい。


「お前の本気はどうでもいい、もっと軽めのやつで」

「ふ菓子とか?」


 とりあえず女の子だけど殴った。

次回更新は12月18日前後の予定です。

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