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3-3-16

 久しぶりの学校。すれ違う生徒から絶えず好奇の視線を浴び自分のクラスへ向かう途中、運悪く担任に見つかり呼び止められる。

 まぁ当然だろう。こんなコスプレ同然のカッコでメイドと霊仙寺を連れてんだからな。


「どうした杜鷺、新手のイジメか? 罰ゲームか?」

「こんな気合の入った罰ゲームってなんだよ」

「だよなぁ。お前、ノリノリそうだもんなぁ。あれか、学園祭の衣装合わせか」


 学園祭? そういやそんな時期だっけ。


「ま、お前が『男の娘喫茶』を提案するとは意外だったぞ? 真っ先に反対すると思っていたからな」


 当たり前だ。腐っても担任、やる気のない眼をしていても俺のことをわかっているようでなによりだ。

 それより。


「おい、霊仙寺。初耳なんだが?」

「でしょうね。出し物決めるときアンタいなかったんだからププッ」


 勢い詰め寄った霊仙寺はアンナのような猫の口で笑いをこらえていた。

 俺がいないのに俺が提案してるとはこれいかに。答えはひとつ。


「しぃーずぅーくぁーーーっっ!! ブッ殺ぉーーす!!」


 きびすを返しダッシュ。


「杜鷺ー! 廊下走るなー、パンツ見えるぞー」


 担任の忠告も聞かず、大またで階段を駆け上り教室のドアを開ける。


「あれ? 杜鷺くん。もう着替えたのかい?」


 教室内を見回すと残っている生徒は数えるほどで、ジュエリスター仲間の丹羽が目に付いた。


「おう、ニワ! もうひとりの俺見なかったか!? バッカモーン! そいつが静香だっ!」

「お、落ち着いてよ。何言ってるのかわからないよ! それと僕は『ニワ』じゃなくて『タンバ』だから」


 一度は言ってみたいセリフのシチュエーションだったからな、気にするな。そして名前の間違いはお約束にしようと思っている。


「まぁまぁ落ち着きたまえよ、杜鷺警部」

「あぁん!?」


 振り返れば自分の女子校制服を着た静香が立っていた。


「あれっ!? 杜鷺くんがふたり!?」


 教室内騒然。数人しかいないのが救いか。


「あー、みんな! そのままそのまま。紹介するよ、オレの自慢の姉『杜鷺静香姉さま』だ」

「ちょ、静香! どーなってんだよ」


 背中を押してくる姉に小声で聞いてみる。


「あんたの代役としてがんばってんのよ」

「どうがんばったら俺が男の娘喫茶提案すんだよ!」

「あんたの好感度上がってんだからイイじゃない、たぶん」


 たぶんてなんだ。


「ちょうど姉さまの学校でも学園祭があるんだ。ファンタジー系のコスプレ喫茶やるみたいで参考になればと来てもらった」


 そんな穴だらけなでまかせ通らねぇだろ……


「そうだったんだ。確かに杜鷺くんの女装よりも断然カワイイよね。うん」


 丹羽がバカで助かったな。


「と、当然じゃないかー。オンナノコなんだからー」


 静香棒読みになってっけど?


「はははっ! だよねー、双子と言っても君と比べちゃ失礼か。女の子の姿で並んでてもお姉さんの方が数段美人だもの」


 丹羽、そのくらいにしておけ。静香顔ひきつってるから。


「って、あれ? 杜鷺くん? なんで僕エメラルドフロウジョン極められてんの? イタイ、イタイ! あ、でもなんか杜鷺くんイイ匂い」


 丹羽よ、お前見る目あるんだかないんだか。そして静香よ、技のチョイス!


補足:今回登場の丹羽くんは、『だっと! 外伝』の7話に登場済みです。


裁ききれない量の仕事が入ったため更新ペース乱れ中です。

次回更新は11月20日前後が目標です。

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