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ファンタジークラフト〜百合好き男の理想の世界〜  作者: 柿本ましまろ
第1章:異世界ってこんな感じなの?
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英知の書

 血を一滴垂らすと紙の中に染み込んでいき血の跡が消えていった。


「なんか気持ち悪いな」


 俺は素直な感想を述べて本は見ていた。


 すると、いきなり本が光出し自ら宙に浮き上がり、紙がパラパラとめくられていきまん中らへんのところでとまった。


 そして、話しかけてきた。


「汝の名をここに記せ」


 そう言うといきなり羽ペンが出てきた。これで書け、という事なのだろうか。俺は本に言われた通りに自分の名前を書いた。


「汝、渡会亨わたらいとおるを新たに我、英知の書の主として認めよう」


 そう話すと英知の書は地面に落ちた。それを拾い上げた俺は英知の書に話しかけた。


「貴方はいったい何者なんですか」


「我は英知えいちの書。この世の森羅万象あらゆることが記された神秘の本である」


「あらゆることって例えばこの世界で禁忌とされている書物を読めるってこと?」


「いかにも」


 なんか凄いの来たんですけど。これこそチートのような…。また、質問した。


「じゃあ、貴方のことを英知さんと呼んでいい?」


 今更、気づいたが俺の声が女の子になっている。喋り方も男の頃とは少し異なっている。まぁ、意識すれば元に戻るけど、こっちでいた方が都合がいいかもしれない。良し、今からはボクっ娘でいこう。


「主の好きなように呼ぶといい」


「ありがとう。改めて、ボクの名前は渡会亨、異世界から来たんだ。こっちの世界では…どうしようかなトール、トール、ルートあっ、ルートってことにするよ。宜しく英知さん」


「ふむ、宜しく」


 この英知の書の対応に俺は一つの疑問を覚えた。


「英知さんはボクが異世界から来たって言ったけど、驚かないんだね」


「我はあらゆることを知っている異世界から来た者の記録もあるが故、驚きはせん」


 ふーん、異世界の記録か、でもそれはどうでもいいや戻ろうとも思わないし。


「ボクここに来たはいいけどこの世界について何も知らないんだ。だから、これからどんなことをして暮らしていこうか迷ってるの、何か面白そうなことない?」


「そうか、ではオーパーツでも集めてみたらよかろう」


「オーパーツ?」


 オーパーツってあれだよな。紀元前とかに作られたテクノロジーで作り方は失われたっていう奴だよな。そんなのがこの世界にもあるのか。


「主は知っているよだな」


「えっ‼︎」


 俺の考えが読まれている。これも英知の書の能力なのだろうか。


「いかにも、主の考えは我に伝わってくる。これは持ち主がどのような知識を知れたいかすぐに分かるような仕組みである」


「なるほど、それは便利な能力だけど、ボクが話しかけてから答えてくれると嬉しいな」


「では、そうしよう」


話しかけようとして、いきなり答えられたらなんか、嫌だし。


「ところでオーパーツってみんな英知さんのように凄い能力があるの?」


「そうだ。だから、この世界の国々はオーパーツを血眼で探している」


 それはヤバイな。この本が英知の書だとバレないようにしないと。


「人が沢山いる時は筆談とかにできる?」


「無論、たやすい事だ」


「じゃあ、お願い」


 良し、オーパーツかぁ、これで俺の一先ずの目標は百合百合な女の子をゲットする、いや、この際だからハーレムを作って、オーパーツを集める事にしよう。


「オーパーツを集めるようと思うけど、ある場所とか分かる?」


「ああ、勿論。一番近いのはこの国にある奴だな。場所はまぁ、いろいろこの世界について知ってからでも遅くはない」


「分かったよ」


 先ずは英知の書の言う通りにしよう。


 その前に幻想工作ファンタジークラフトを試したいな。


 英知の書があるから、これで俺の幻想工作ファンタジークラフトと組み合わせればいろんな物が作れる。


 でも、素材がない。


 現状の持ち物:少し汚い服・英知の書


 少ない、絶望なまでに少ない。これだと何かに襲われた時に対処できない。早急に何とかしなくてわ。そう思い、俺は英知の書に尋ねた。


「英知さん、ここら辺に武器になりそうな素材とかあるかな?ボク今、丸腰だから何か身を守る物が欲しくて」


「なるほど、心配するな。ここは『シュルヴェージュ王国』で危険区域にされている『パブラフの森』だ。材料は豊富にある」


 ナニ?危険区域だと。クソっ美山の奴、転生する場所おかしいだろ。丸腰の女の子をそんなところに普通、転移させるかよ。逆に死んでないのが奇跡だ。


「そんな、危ない場所なんだね、ここ。材料探す前に死んじゃうかも」


 そう弱気になっていると英知の書が


「大丈夫だ。我には索敵の能力がある。開いてみろ」


 言われるがままに本を開くとこの密林の地図らしきものが載っていた。


「この地図はこの森だけではない。世界中のあらゆる地図が記載されている。主が見たいと思ったところの地図が見れる。赤のマーカーが敵意がある、または凶暴な生き物。灰色のマーカーが主のことを知らない、また敵でも味方でもないもの。緑のマーカーが主だ。それと、我と主明記で契約したものは仲間として青のマーカーになる」


 これで俺は敵知らずってわけか。オーパーツ、是が非でも集めなければ。


「じゃあ、この森にある素材を片っ端から集めたいと思う、道案内宜しく。敵に合わないようにね」


「了解した」



急いで書いたために、誤字・脱字が多いかも知れません。

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