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  作者: 柚宮春綺
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愛情ノスタルジア





 ずっと一緒に居たかった


 ずっと一緒に居れると思っていた


 ずっとずっと……


 私は貴方がいないとダメなんだよ



 貴方が居るから私は生きていた


 それなのになんで?


 神様なんて信じてないけど


 でも神様がいるなら



 私からあの人を奪ったの?


 あの人の隣に私を置いてくれなかったの?


 なんで? なんで?


 頭の中に渦巻きのように反芻する言葉



 疑問がぐるぐると渦を作り出す


 何もしたくない


 何のために生きているのか分からなくなった


 私は何のためにこれからを生きていく?



 今までは貴方と一緒に居たいから


 貴方を失った今私はどうすればいい?


 誰か教えてよ


 乗り越えろなんて、大丈夫なんて気軽に言わないでよ



 私の世界の全てが失われた


 色が、全てなくなった


 私は追いかけることはできない


 許されていない



 私は独りで生きていくことを強いられている


 生きたくないよ


 私に生きる事を説得した貴方がいないから


 貴方が近くにいないなら、目に見えないなら



 生きる意味などない


 私に価値などない


 私はただの肉塊になる


 私は人形になっていく



 涙なんてもう出てこないよ


 貴方の写真を見ても


 どれだけ頭の中で思い出を蘇らせても


 ケータイのムービーで撮った貴方の声を聞いても



 貴方が私の隣に居た証を確かめても


 何も思えないんだ


 ただ空虚が広がってる


 胸にぽっかり穴が空いて



 私の思考を、感情を全て流れ出す


 こんなにしたのは貴方なのに


 貴方は私の目の前から消えてしまった


 愛していても共に居れるとは限らない



 誰よりも、私は貴方の事を愛してる


 だからもう一度


 私を見て


 私を呼んで


 私と共に生きて……









 =愛情ノスタルジア=

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