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友だちはへん人ばかり  作者: せい
第二話 朽葉千羽の華麗なる勝負
26/92

へん人No.2&3 栖桐&朽葉 その1

一話に纏めたら五千字になってしまったので、

今回は区切りのいいところで三話に分けました。

 俺たちを乗せたバスが、長い影を背負いながら道路をゆっくりと走っている。


「…………」


 一番後ろの座席から、夕日が射し込む車内をチラリと確認すると、他の席に座っている乗客は俺たちを除くと、一人もいないようだった。


「…………」


『次はー小鉢中峰二丁目ーー小鉢中峰二丁目ーー』


 バスのスピーカーから次の停留所の名前がアナウンスされたが、俺たちが降りるのは、この停留所のもう一つ先にある三丁目だ。


「…………」


 あしの話によると、三丁目で降りて、徒歩でそこから十五分ほど歩いたところに、噂のゲーセンがあるらしい。


「…………」


 目的地である三丁目まではおそらく、あと十分で到着する。


「…………」


 が、しかし、俺は車内に充満している圧力プレッシャーに押し潰されそうだった。何故かというと――


「…………」


「…………」


 その圧力は、俺の両隣に座っている、二人の女子から発せられているからだった。

 右隣に座っているは、窓に頭を預けながら外を眺め、左隣に座っているどうは、反対側の窓から外を眺めている――が、二人の間には見ることが出来ない、不可視な結界バリアが張られているらしく、バスに乗ってからは一言も発していなかった。


「そ、そろそろ着くなー! ふ、二人とも降りる準備しろよー?」 


「…………そうだね」


「…………うん」


 沈黙というかなんというか、とにかくこの、ピーンと張り詰めた糸を張り巡らせた空間にいるのも限界だったので、意を決して話しかけてみると、案外、あっさりと二人とも口を開いてくれた。

 本音を言えば、このまま仲良くしてほしいんだけど――


「……! フンッ」


「……! …………」


 目が会った瞬間、二人ともがまたそっぽを向いてしまった。 


「はぁ……勘弁してくれよ……」


 どうしてこうなった!? いったいどこで何を間違えたんだ!?

 そうだ……確か、五時間目の休憩時間に芦屋とゲーセンに乗り込む話をして――



 続く


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