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神殺しの異世界転生  作者: 春風雨
異世界ラサリエール
8/10

フィアーネ・スフィア


「うう……痛たた」


「あっ、起きた?」


(ん?ここは……?)

 目を覚ますと、俺は知らない家の中にいた。

 窓から差す日差しが眩しい…


「あの……大丈夫?」

 少し開いた目から見えるぼやけた視界の中に、金色の輝きが混ざっているのがみえる。もう一度目を閉じて、今度はしっかりとまぶたを開けた。そして視界に飛び込んできたのは、


「え・・・あの・・・・ここは・・・・」

 たじたじになってしまうのも無理はない。突然目の前に長い金髪を持つ白いワンピースの美少女が現れれば、相当女慣れした男でなければ緊張してしまうだろう。


「びっくりしたよ。突然空から黒い影が降ってきたかと思えば、目の前で湖に墜落するんだから。どうやってあんな高く飛び上がったの?」

 どうやら気さくな性格のようだ。

 とりあえず起き上がる。

 そして、疑問

「えっ…いや…あの!?ゴメン。そういえば名前を言ってなかったね。私の名前は、フィアーネ・スウィアって言うの、よろしくね。」


「はい…俺の名前は神内柊斗。柊斗が名前で神内が姓です。よろしくお願いします。フィアーネさん」


「敬語じゃなくていいよ。そういう堅苦しいのいらないから。それとフィアって呼んで」


「はい、分かりま「敬語!」…分かったよフィア」

 と、まあ自己紹介は無事終わったんだが…


「で、さっきの事なんだけど、教えてよシュート。どうやってあんな高く飛び上がったの?」

 どうやら俺が、ヒモ無しバンジージャンプ(世界に飛ばされて来た所)を見られていたようだ。


(どうしよう。この世界に飛ばされた事を話した方がいいのかな?)

 その事を話した所で、信じて貰えるかどうかも怪しい。もし信じてくれなかったらただの痛い人だ。

 まあ、とりあえずその事に関して所々省きながらも全部話した。

「……という訳で俺はこの世界に来たんだよ」

 その証拠に、ケータイやゲームなどを取り出して……


「…って、全部水に濡れて使えないじゃないか!!」

 確か、さっきフィアが湖に墜落したとか言ってたはずだ。

 やはり、その性でケータイもゲームも全部壊れていた(電源を入れてもつかなかった…)


(くそっ、ケータイとか防水機能ついてないんだよ!うわあああ)


「異世界から来た事、私は信じるよ」

 

「……………(シクシク)」


「あれ?どうして泣いてるの?」


「気にしないで…」


「分かったわ…」


 泣いてなんていない!!これはきっと、汗なんだ。


「うう…」 


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