神殺しの俺
殺してしまった
何を?
神を
誰が?
俺が
「嘘だろ!…本当に神様を殺しちゃった……」
俺は、呆然と呟いた。
はい、最初っから何をいってんのコイツ?と思われる人がいるのだろうが、しかし、冗談では無く本当の事である。
(成り行きとはいえ俺、人ですら殺したこともないのに……)
そんなことは、日本で平和に暮らしていたので、一生無縁だった。いや無益で当たり前だ。
でも俺は、ここで神を殺してしまった。だが何故か、罪悪感所が、怒りすらも無かった。
それは、そうと…
(まさか、彼女も神様のせいで殺されてしまったなんてなぁ)
ここで、何故俺は罪悪感所が、怒りすらも無かったのかが分かった。
それは、神様の性で彼女も俺も死んでしまったことに対して、無意識のうちに恨みを抱いていたからだと思う。
そして、無意識のうちに復讐してしまった。
それは、簡単には許せる事では無いが、過ぎてしまった事だ。
とにかく、今は前へ進むしかない。
(しかし、この白い空間からは、いつ出れるのだろう?)
そんな事を言っても誰も答えてくれない……。
(それに、神様は俺に力を与えると言って無かったか?)
突然、その事を思い出した。
―『……だから、君に私の残りの命を力に変えて与えよう』―
確かにそんな事を神様は、言っていた筈である。
(って事は俺、神の力を手に入れたのか?)
だが、別に何か変わったとか、そういう実感は無かった。
(気のせいなのか?)
『違うよ、君はちゃんと神達と同じ力を持ってるんだよ~♪』
「うおっ!?」