表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神殺しの異世界転生  作者: 春風雨
転生前
3/10

死とその理由と神殺し



「ここは何処だ…。」

 目が覚めるといつの間にか真っ白な空間に俺は立っていた。

 白で統一された、果てしなく広がる、人どころが小石さえ無いそんな空間。

 そこに一人、俺だけがいる。


(いやっちょっと待て、俺は死んだ筈だ。確か■■に刃物で刺されて……。)


 先ほど起きた事を、思い返してみる。彼女がいきなり刃物で刺してきたとても信じられない出来事を…。


(それとも、夢だったのか?)

 とそんな考えが浮かんできたが何故か、俺は死んでしまっているという事が分かっていた。


*****************************************


 さて、あらためて状況を整理しよう。

 まず最初俺は、バイトに行く途中でフルフェイスヘルメットをかぶった幼馴染みの彼女に、いきなり刃物で刺され、彼女もその後自殺し、俺も死んだ。そして現在の状況に至る。と、まあこんな感じだ。

 一体何故、彼女は俺を襲ってきたんだろうか。

 理由がまったく分からない。

 そして、彼女も死んでしまっている。これで永遠に、理由が分からなくなった。

 それにしてもここは何処なのだろう。

 死後の世界なのか?

 そんなことを考えていると


『そうであるが、そうでないとも言える。』

 いきなり男女の声が重なったような不思議な声が聞こえてきた。


「えっ!」

 いきなり聞こえてきたので、思わず声をあげてしまった。


『そう驚くな、私は神だ。』

 いやいやいや普通驚くだろ。しかも、神様かよ!!

 と内心そうツッコンでしまった。


「あの…その…何故俺は、こんな所にいるのでしょうか?」

 さっきから疑問に思っている事を恐る恐る聞いてみた。


『その質問に答えよう。君と彼女が死んでしまったのは、私のせいなのだ。まだまだ寿命が残っていたのに、私のミスで……本当にすまなかった。』

 神様が謝ってきた後、続けてこう言ってきた。


『更に、その時のミスのせいで私の寿命はほとんど無くなってしまった。だから君に残りの私の命を力に変えて与えよう。』


 ……………………えっ!?

 あまりにも驚きすぎる展開に俺の思考が追い付かない。


「え…あ…う………は?」

『さあ私を殺してくれ。そうすれば私の力が手に入る』


 えええええええええ!!!!!!

 神様を殺す!?

 冗談だろ!!

 俺の内心は、パニック状態になっている。

 そして疑問、神様を殺したらこの世界どうなるの?

 あと、どうやって殺すの?

 出てきた疑問は全て神様が答えてくれた。


『神は、私の他にもいるから大丈夫だ。それと、強く念じろそうすれば何か武器が出てくるだろう。』


 言われた通り強く念じてみた。

―神を殺したい―

 すると、俺の手にいつのまにか剣が握られていた。

 見た目は普通の剣だ。


『そう、それでいい。』


 そのまま………………

 







 俺はこの剣で神を殺した。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ