物語の始まり
俺の名前は神内柊斗
今現在、俺は高校生でアルバイトに行く途中である。
アルバイト先は、かの有名な某飲食店Mに働いている。
そして、俺は店員の中でもとにかく人と接することが苦手で慣れるようになるまで日々努力の毎日だった。
そんな普通で平凡な毎日を過ごしていた俺に突然人生最大の不幸が訪れる。
いつものように自転車に乗って信号を右に曲がり、真っ直ぐ道を必死に突き進んでMに向かっていた。
「ん?あれは誰だ」
あと少しでMに着くところなのに、俺の方に向かって何者かが突っ込んで来る。
頭には、フルフェイスヘルメットをかぶり正体が分からなかった。
正体不明の何者かは手に何か持っていた。
よく見てみると、銀色に輝く鋭い刃物…間違いなく俺を殺す気だ。
(ヤバイヤバイヤバイ殺される)
だが
「ごめんね柊斗君 」
そんな聞き覚えのある声が聞こえて…。
この時点で俺を襲ってきた犯人がわかった。
フルフェイスヘルメットで顔を隠しているが、彼女の声を俺が聞き間違えるわけがない。そう、彼女は俺の幼馴染みで名前は……言うのはやめよう。
「ウソだろ!?なん
で■■が…。」
すると彼女はヘルメットを脱いでから、狂ったように笑って
「君が悪いのよ?」
と言ってきて
そのまま持っていた刃物で俺に刺してきた。
倒れる俺、更に今度は彼女が自分自身をその俺の血が付いた刃物で首を切り裂き、そのまま俺の隣で倒れてそのまま死んでしまう。
―何が悪かったのだろう―
―どうしてこうなってしまったのだろう―
朦朧とする意識の中その事ばかりが頭に浮かんだ。
そして遂に、俺にも彼女と同じ〈死〉がやって来た。
静かで暗い死の闇と共に俺の意識が消えてなくなる。