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空腹
「これからどうするか…」
もう何度繰り返したか分からないが、窓を見ながらため息をして呟いた。
何故俺こと、神内柊斗はこんな事をしているのかと言うと…
フィアが俺を置いて買い物に行ってしまったからやることがなく暇だからだ!!
かれこれ三時間経過している。
(フィア遅すぎる…何か事件にでも巻き込まれたか?)
そんなことを考えてみたが『大人しくしていてね』とフィアに言われていたので外に出ることは止めておく。
「フィアまだかな?」
それに…正直言ってお腹が空いた。こればっかりはしょうがない、考えてみればご飯はバイト先で済まそうとしてたから何も口にしていない…
「うう…」
「ただいま~!!」
そんな所でちょうどフィアが帰ってきた。
「フィア遅いよ…」
「ハァハァ…ごめんごめん、シュウトが一緒に暮らすことになったからお祝いするために普段手に入らない食材を買うためお店を巡ってさがしてたからねっ」
フィアは息を切らしながらこう答えてきた。
対して俺は
「フィ、フィア…お、お腹が空いた…」ドサッ
情けないが、俺は空腹のせいで倒れてしまった…。