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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

真・恋姫†無双 ~覇王と王の選定者~

作者: 米坊

「やはり、この方でもだめでしたか」


私はつい数分前まで自分の主であったものの屍を見ながら呟く。この方も我が王に足り得なかった。私は王の選定者。私の選定を受けしものは、王として相応しくなければ選定終了と共に死ぬこととなり、相応しければ自分は生涯仕え、何人たりとも王の邪魔をするものから守り、支え続けることを誓う。だがしかし、今まで自分の選定を受けて、見事成し遂げたものは誰一人いない。


「もうこの世界には、我が王に相応しい人はいないのか?」


「では違う世界に行ってみるというのはどうでしよう?」


「!?」


突然後ろから声が聞こえたので振り返ると、そこには白装束に身を包んだ人物が立っていた。フードを被っているので顔は見えない。声の質感からして女だろうか・・・・と推測するが、結局の所はわからなかった。


「この私に気配を読ませないとはやりますねぇ。何者ですか?」


少し殺気を出しながら、相手を警戒しつつ問い詰めた。


「そう警戒しないでください。私の名は管路。外史の管理者をやっています。よろしくお願いします。王の選定者」


「なるほど、私を知っていましたか。それに外史の管理者とは。噂には聞いていましたが、お会いできて光栄です。王の選定者、ミナトと申します。こちらこそよろしくお願いします」


「えぇ、それで先ほどの続きなのですが、違う世界に、外史に行ってみるとはどうでしょう?」


「ふむ。この世界で我が王に値する方が見つからない以上、それもありかもしれませんねぇ」


「それでは行くということでよろしいですか?」


「はい。それで、これから行く外史というのはどんな所なのですか?」


「これからあなたに行ってもらうのは、三国志の主な武将が女性になっている世界です。時代は三国時代初期、ちょうど黄巾の乱の始まる頃です」


「なるほど、三国志ですか。そんな乱世の時代ならば、我が王に相応しい方が見つかるかも知れませんねぇ」


「それでは参りましょう。外史の突端を開きます。願わくば、汝が求めし王が見つからんことを・・・・・」


管路がそう言うと、辺りがまぶしい光に包まれた。光が無くなると、そこに湊と管路の姿はなかった。










「くっ・・・・・・どうやらついたようですねぇ」


光が晴れるとそこは荒野だった。周囲を見渡したが、場所はわからない。目の届く範囲には人もいないようだ。とりあえず、人のいる場所を探すため自身の気を周囲に張巡らし人の気配を探った。


「ここから北東に三里の所に人の気配がかなりしますねぇ。数にして一万ほど。そして南西に四.五里の所に五千。気の質からして、一万の賊と五千の兵隊でしょうか。まぁ、肩慣らしに賊退治でも致しましょう」


そう言って賊達のいる方へ走り出した。気を足に集中して速度を上げているため、そのスピードは馬が全速力で走るより速い。


「お頭、何かこっちに向かってきてますぜ?」


「あぁん?何なのかわかんねぇのか?」


子分の男は目を凝らしてそれが何なのかを見た。


「お頭、男が一人ものすげぇ速さでこっちに向かって走ってきてます!!」


「何だって!?こっちは一万人もいるんだ、そいつの身ぐるみも剥いじまえ!!攻撃してくるなら返り討ちにしてやりな!!」


「へい!行くぞ、野郎ども!!」


「「「オオオオオオォォォォォ」」」


ドドドドドドドドドドドドッ


「ほ~う、そちらから向かってきますか。相手の実力も測らずに仕掛けてくるとは愚かですねぇ」


手の中のサイコロを弄びながら呟く。


「さぁ、選定しましょう。貴方達の罪を」


その言葉と共に手のサイコロを振った。出た目は“四”。するとサイコロは光だし、巨大な大鎌へと変わった。湊の持つサイコロ、名を【ダイス・ウェポン】といい、これを振ると出た目によって様々な武器に変化する。このサイコロは六面なので六種類だ。ちなみに武器は戦闘終了時までは元のサイコロに戻らない。


「これ使いにくいから嫌いなんですよねぇ。まぁ、仕方ありませんか」


悪態を吐きながらも大鎌を持ち、構える。


「さぁ、死の数字ナンバー、貴方達に刻んで差し上げましょう」


いつになるかわかりませんが、気が向けば続きを書こうと思います。続きが気になる方は気長にお待ちください。

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