89/518
チェルノブイリ原発事故の時にウィーンを旅行していた人の話
中学生の頃、チェルノブイリ原発で事故があった。
ちょうどその時、理科の先生の友人が新婚旅行でウィーンへ行っていたそうだ。先生は友人の話をしてくれた。
先生の友人夫妻は朝、宿の窓を開けた。見晴らしもいいし、とてもさわやかな空気で気持ちよかったそうだ。
その日、夫妻は帰国のために空港へ向かった。が、なんとその空港にあったガイガーカウンターが激しく反応してしまった。致死量とかそういうのではないけど、被爆したことには間違いない。
原因は、チェルノブイリからウィーンまで運ばれてきた風。ずいぶん離れているけど、はるばるやってきたのだとか。
放射能から逃げるためには風向きに注意する必要がある。風下にいたのではいくら逃げても追いかけてくる。
みなさん、どうかご無事でいてください。
逃げられる人だけでも、逃げてください。