やっぱり模型の特撮がいいな
特撮もののテレビ番組を観て育ったせいか、CGの技術が進んだいまでもやっぱり模型を使った特撮が好きだ。
子供の頃に観ていた『ウルトラマン』シリーズは、戦闘機の上にピアノ線が見えていた。ウルトラマンと怪獣が戦う町は模型だった。ウルトラマンがどおっと倒されるとジオラマの町が破壊されてしまう。それをとてもリアルに感じて興奮していた。
特撮とはジャンルが違うけど、NHK教育で放送していた人形劇の三国志はいっぱい模型が出てくるので観ていて楽しかった。
なかでも、赤壁の戦いの時に曹操が築いた水上要塞のジオラマは圧巻だった。子供の頃はただすごいなと思って観ていただけだけど、大人になってからもう一度観てみると、こんな手のこんだものをどうやって作ったのだろうと思う。手作りの模型はなんとなくあたたかみがある。
今ではもう模型を使った特撮などなくなってしまった。今時、いちいち模型を作って撮影をしていたのでは手間もお金もかかってしかたないだろう。模型の特撮では撮影できるものに限りがあるし、CGのほうがいろいろできて便利なのだろうけど、できるものなら、凝りに凝った模型の特撮を観てみたいなと思う。