冷静に行動する人々
七月になってから職場で周囲の人々が次々と新型コロナにかかった。
鼻風邪程度で済んだ人がほとんどだが、なかには41度の熱が出たという人もいれば、反対に無症状だけど検査で陽性反応が出たという人もいた。
今のところ、僕は新型コロナに罹らずに済んでいる。
濃厚接触者になって、抗原検査二回とPCR検査一回を受けたがすべて陰性だった。
ニュースでは日本の一日の感染者数が十何万人や二十何万人もいるという報道が流れているが、近所のショッピングモールはあいかわらず賑わっている。新型コロナが流行し始めた頃は怖い病気だったが、ウイルスが変異していた結果、今ではそれほどでもないということをほとんどの人がわかっているからだろう。人々は事態を冷静に受け止めて行動している。
タイ在住の知人と話をしていたら、タイではもうコロナ陽性者の数をカウントしていないという。陽性者をカウントしないからといってなにか困ったことがあるかといえばなにもない。
日本もコロナ陽性者数を数えるのをやめたほうがいい。濃厚接触者だからといって自宅待機させるのもやめたほうがいい。熱が出たら治療を受けて、なにもなければ当たり前に働いてと、普通に生活を送れるようにしたほうがいい。普通に戻して困ることなどなにもないのだから。