表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/518

昔の恋を思い出す時は

 いつから素直に好きだと思えなくなってしまったのだろう。

 若かった頃は、好きなものは好きと思えたし、そう言えたはずだった。自分の気持ちに正直だった。人を好きになるのに、理由や理屈などいらなかった。

 今は、好きだと感じた瞬間によけいなことばかり考えてしまう。たいていは、自分の身を守るための打算だったりする。くだらないことだ。いろいろ痛い目にも遭ってきたから、臆病になるのも、むりもないことかもしれないけど。

 ただ、すくなくともこれだけのことは言える。

 自分に正直だった頃のほうがずっと生きいきとしていた。

 年齢を重ねるにつれ、いつの間にか、できない理由ばかりをならべたてて、自分に言い訳するようになった。

 昔の恋のことを思い出す時、懐かしいのは彼女のことではなくて、もしかしたら心のままに人を好きになれた自分自身なのかもしれない。心の底から湧き上がる情熱に素直だった自分なのかもしれない。



今はもうあまり聴かれていないのかもしれませんが、村下孝蔵さんの名曲です。この歌を聴きながら、このエッセイで書いたようなことをふと思いました。

村下孝蔵『初恋』『春雨』

http://www.youtube.com/watch?v=iS4ffMmJsWI&feature=more_related


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=280517787&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ