Tボーンステーキとシーフードリゾット
イタリアのチンクエテッレへ行ってきた。
チンクエテッレはイタリア北西部のリヴィエラ海岸沿いの漁村だ。絶壁の海岸沿いに村が点在している。青い海、断崖絶壁、石造りの家並みの取り合わせが美しい。風光明媚なので観光地として人気が高く、夏になると大勢の人が訪れる。
チンクエテッレの村のひとつに宿を取り、村々を散策した。鉄道が走っていって村巡り用の一日乗り放題券を販売しているのでそれを買い、列車に乗って一駅ごとに移動して村を見て回った。日中、どの駅も観光客でにぎわっていた。
海辺の漁村もあり、断崖のうえに立った村もある。海辺の風景もきれいだし、崖のうえからの見晴らしもいい。散歩しているだけでとても気持ちいい。どの村も観光客がぞろぞろ歩いていた。
風景もいいけれど、ここでのいちばんの楽しみは、おいしい料理だ。
お昼はアサリパスタを頼んだ。アサリもおいしいし、麺のゆで方がちょうどよかった。塩味も利いている。こんなにおいしいパスタはほんとうに十何年振りだなと思いながらぱくついた。
夕食は、Tボーンステーキとシーフードリゾットを注文した。
ステーキは五センチほども厚みがあって、肉汁がたっぷり出ている。大きさは両手を広げたくらい。二人前から三人前の分量だ。家内と二人で分け合って食べた。
シーフードリゾットは、大きな土鍋にエビや貝や貝柱がたっぷり入っている。いい味だ。僕はおいしくいただいたのだが、塩味がききすぎてすこししょっぱく、生米から作るために米がいささか硬い。リゾットは好みがわかれるところかもしれない。
食後はカプチーノ。イタリアではどこで飲んでもはずれがない。
たらふく食べたあと、海辺をぶらぶら散策しながら宿へ帰ったのであった。




