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目玉焼きをしっかり作りなさい


 今、僕は上海で上海人の奥さんと奥さんのお母さんと三人で暮らしている。

 朝御飯と弁当は奥さんが作ってくれる。奥さんも仕事をしていて夫婦共働きだから、晩御飯はお義母さんが作って待っていてくれる。

 朝はパンと目玉焼きとコーヒーを食べる。

 ある朝、奥さんが目玉焼きをテーブルへ並べると、お義母さんが、

「こんな硬い目玉焼きを作ってどうするのよ。この間作り方を教えたでしょう。作り直し。捨てなさい!」

 と言って怒った。

 普通の目玉焼きだからちゃんと食べられるのだけど、お義母さんの目から見れば手抜き目玉焼きで許せないらしい。お義母さんは奥さんを台所へ引っ張って行った。奥さんは「怒られちゃった。あはは」という感じで笑う。

 まずフライパンに油を薄く塗ってから弱火でフライパンを温める。フライパンが温まったら水を少し入れて卵を割る。少し焼けてきたところでひっくり返して、また水を少し入れる。こうして少しずつ水を加えることで柔らかい目玉焼きができる。たしかにお義母さんが作った目玉焼きは柔らかくておいしい。

 作り直した目玉焼きは、お義母さんが作ったほどではないけど、そこそこ柔らかかった。

 どこの家庭にもこだわりの料理があるのは、どこの国も同じなようで。



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