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アイデンティティー ~私は誰でしょう? ~

 アイデンティティー(identity)は「自己同一性」と翻訳されたりもする。

 簡単に言えば、「私は何者か」ということだ。もっとくだけた言い方をすれば、「自分がなんであることに誇りを持っているのか」あるいは「自分がなんであることに誇りを持とうとするのか」というだ。

 アイデンティティーの答えは人それぞれ。


 ――私は○○学校の生徒。

 ――私は○○会社の社員。

 ――私は○○家の一員。

 ――私は○○の専門家。

 ――私は仏教徒。

 ――私はクリスチャン。


 たとえば、スタートレックのドクター・マッコイは「私は医者だ。石屋じゃない」などと、よく自分が医師であることを強調する。そして、医師であるからにはたとえ敵であっても病気や怪我をした人たちは助けなければいけないという倫理観にもとづいて行動する。ドクター・マッコイのアイデンティティは模範的な医師ということになるだろう。

 中国に住み、中国人のなかで暮らしていると

「僕は日本人なんだな」

 とつくづく感じることがしばしばある。中国人と意見がぶつかるたびにそう考えさせられる。生まれ育った日本で暮していた時は、自分が日本人だなんてあまり意識したこともなかったのだけど。もしかしたら、外の世界とぶつかってみてはじめて自分がわかるのかもしれない。外の世界とぶつかれば、自分の内面を確認せずにはいられなくなるから。僕は自分が何者なのかを確かめるためにわざわざ中国くんだりまできて暮しているのかなとふと思わないでもない。


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