表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
252/518

男女平等は男がだめになることじゃありませんっ!


 中国の女の子は「男女平等」という言葉をよく口にする。そういうときはたいてい「自分の仕事を持ってがんばって稼ぎたい」という意味だ。

 最近は新しいアシスタントの女の子と仕事している。彼女は大学の日本語学科を卒業して一年ほどだ。日本語会話が上手だから仕事のやり取りはほとんどすべて日本語でしている。おっとりしているから仮におっとりちゃんとしておこう。

 ある日、おっとりちゃんに別の課の若い中国人の男の子の担当者と新製品納入の件で得意先へ下見に行ってもらった。帰ってきたおっとりちゃんは、その男の子が簡単なこともできず頼りないと嘆き、

「彼はぜんぜん男らしくありません」

 と口をとがらせる。

「あなたがしっかりやらないといけないんだよ。男女平等だろ?」

 僕がなかばまぜっかえすと、

「男女平等は男がだめになることじゃありませんっ!」

 おっとりちゃんはこぶしを握って力説する。

「名言だなあ」

 僕は感心した。おっとりちゃんははずかしそうに顔を真っ赤にする。

 たしかに、いくら男女平等といっても、男はやっぱりしっかりしなくっちゃいけないよな。男らしく、思い切りよく。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=280517787&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ