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賞味期限切れのカルピスの原液を買った


 日本では賞味期限の切れたものを買うことはまずないけど、海外生活をしているとときどきそんなものを買ったりする。

 広州の街角にある小さな日本食材店でカルピスの原液をレジへ持っていくと、

「こちらのは、二本で同じ値段です」

 と、レジのお姉さんがいう。賞味期限が切れてしまったので特売品にしているのだとか。一ケース分を倉庫に入れっ放しにして棚に並べるのを忘れていたそうだ。もったいない。

 その店では賞味期限の切れたスナック菓子や缶コーヒーをレジの横のダンボールに入れて格安で売っているから、賞味期限切れの品物を勧められるのはもう慣れっこだ。ボトルの表示を見るとカルピスの賞味期限は三週間ほど前に切れていた。それくらいなら大丈夫だろう。

「それじゃ、賞味期限の切れたのを二本ちょうだい」

 僕は賞味期限の切れたカルピスを買った。なにせ、こちらでは日本食材は輸入品だからものすごく高い。日本のスーパーで買う場合と比べれば、二倍から三倍くらいの値段がする。賞味期限切れとはいえ、安く買えればありがたい。家へ帰ってからさっそくカルピスを飲んでみたけど、ごく普通の味だった。

 ちなみに、賞味期限の切れたカルピスは大好評だそうで、駐在員の奥様方が喜んで買っていくのだとか。子供たちも大喜びだろう。


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