偽ブランド店での会話
広東省広州のとある偽ブランド市場にて。
客 :「この《ローレックス》の時計はいくら?」
店員:「五百元のことあるね」
客 :「うそだろ。俺の腕時計は百元で買ったニセモノの《ローレックス》なんだぜ」
店員:「百五十元にしとくよ」
客 :「なんでいきなりそんなに下がるんだよ」
店員:「ニセモノは安いよ。本物は高いことあるね」
客 :「本物より値段の高いニセモノがあったら困るけどさ」
客 :「このニセモノの鞄、どうして八百元もするんだ? 高いな。せいぜい百五十元といったところだろう」
店員:「ニセモノじゃないよ。本物の《グッチ》のことあるね」
客 :「まさか!」
店員:「本物の盗品のことあるね。誰にも言っちゃだめだよ」
客 :「……」
客 :「もうすこしいい時計がほしいな」
店員:「旦那、この時計はとてもいいよ。おすすめのことあるね」
客 :「どうして?」
店員:「見かけは《ローレックス》だけど、中身は《セイコー》のことあるね。時間が狂わない」
偽ブランド売買をめぐる虚々実々の駆け引き。
いろんなウソがあるようで……。
広州の偽ブランド店は毎日がエイプリルフール!