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第70話「反撃の狼煙」

翌朝、僕たちは住民代表のみなさんと具体的な協力体制について話し合うことになった。


「カイル、君の技術統合の知識を活かして、住民のみなさんが協力できる防御システムを考えてもらえるか?」


ソーンさんの提案に、カイルが力強く頷いた。


「任せてくれ!みんなで力を合わせれば、きっと素晴らしいものができるはずだ」


中央広場に集まった住民代表のみなさんを前に、カイルが説明を始める。


「まず、古代系のみなさんの魔法技術と、現代系のみなさんの工学技術を組み合わせた防御ネットワークを作りたいんです」


古代系の代表が興味深そうに聞く。


「具体的にはどのようなものですか?」


「はい。古代の結界術を現代の通信技術で連動させるんです」


カイルの目が輝いている。こういう技術的な話になると、彼は本当に生き生きとする。


「各地区に小さな結界石を設置して、それを現代の無線システムで繋げます。そうすれば、統合世界全体を一つの大きな防御網で覆えるんです」


現代系の技術者が手を挙げた。


「それは可能ですが、動力源はどうしますか?」


「そこがポイントなんです」


カイルが振り返って僕を見る。


「レイの調和術と、みなさんの統合への想いが動力源になるんです」


「僕の調和術が?」


「そうだ。昨日、レイの小石がみんなの気持ちに共鳴して光ったでしょう?あの原理を応用するんです」


フィンが理解したような表情を見せる。


「なるほど。住民のみなさんの結束の気持ちを、結界石が受信して、それをレイの調和術が増幅するということですね」


「その通りだ!」


カイルが興奮気味に言う。


「これなら、みなさんに危険な戦闘をしてもらう必要はありません。ただ、統合世界を守りたいという気持ちを持ち続けてもらえばいいんです」


住民代表のみなさんの表情が明るくなった。


「それなら私たちにもできます」


「むしろ、そういう気持ちなら誰にも負けません」


古代系の職人が力強く言った。


「よし、それじゃあ早速作業を始めよう」


住民のみなさんが一致団結して作業を開始した。古代系の魔法使いたちが結界石を作り、現代系の技術者たちが通信装置を準備する。


「......みんな、本当に楽しそう」


エリックが静かに観察している。


「そうですね。昨日の分裂攻撃の恐怖よりも、みんなで何かを作り上げる喜びの方が大きいみたいです」


フィンの分析に、僕も深く同感だった。


作業が進む中、子供たちも手伝いに来た。


「僕たちも何か手伝える?」


「もちろんだとも」


古代系の老人が優しく答える。


「君たちの『みんな一緒にいたい』という気持ちが、この防御システムの一番大切な部分なんだからね」


「本当?」


「本当だよ。君たちの純粋な気持ちが、みんなを守る力になるんだ」


子供たちの目が輝いた。


「じゃあ、僕たちも頑張る!」


「統合世界を絶対に守るぞ!」


子供たちの声に、大人たちも微笑んでいる。


午後になると、カイルの指導の下で防御システムが形になってきた。


「すごいですね、カイル」


僕が感心して言うと、カイルが嬉しそうに笑った。


「みんなが協力してくれるから、予想以上にうまくいってるんだ」


そうなのだ。古代系と現代系の住民が、本当に心から協力し合っている。技術的な違いを乗り越えて、お互いの得意分野を活かし合っているのだ。


「レイ、試しに調和術を使ってみてくれ」


カイルに言われて、僕は小石を取り出した。結界石のネットワークに向けて、軽く調和術を放つ。


すると、統合世界全体に温かい光が広がった。住民のみなさんの統合への想いと共鳴して、防御システム全体が優しく光っている。


「成功だ!」


カイルが拳を上げる。


「これで、分裂攻撃が来ても大丈夫だ。みんなの気持ちが物理的な防御力になってる」


住民のみなさんも喜んでいる。


「私たちの気持ちが、本当に形になったんですね」


「そうです」


ソーンさんが温かく言う。


「皆さんの統合への想いが、この世界を守る最も強力な力なんです」


夕方になり、防御システムが完成した時、僕たちは重要な決断をした。


「調和破壊者のみなさんに、僕たちの意志を伝えましょう」


僕の提案に、仲間たちが頷く。


「そうだな。逃げ隠れしているわけじゃないことを、はっきり示す必要がある」


「はい。私たちは戦いではなく、救済のために立ち上がるということを」


フィンの言葉に、僕も深く同感だった。


統合世界の中央広場で、僕たちは宣言することにした。住民のみなさんも集まってくれる。


「調和破壊者のみなさん」


僕は空に向かって声を上げた。ディスコードさんたちに届くように、魔法で声を増幅する。


「僕たちは、あなたたちと戦うために準備をしているのではありません」


「あなたたちを救うために、立ち上がったのです」


ソーンさんが続ける。


「統合世界の住民は、昨日の分裂攻撃を体験して、より強い絆で結ばれました」


「分離されることの寂しさを知ったからこそ、一緒にいることの大切さを実感したのです」


フィンが科学的な事実を伝える。


「分裂術は、人々の心の結束までは切ることができません。それが理論的に証明されました」


「......みんな、本当に一緒にいたい」


エリックの静かな声が、会場に響く。


「だから、僕たちはあなたたちにも帰ってきてほしいんです」


カイルが力強く叫ぶ。


「統合世界は、誰一人排除しない世界のはずだ。あなたたちも、本当はその理想を愛していたんでしょう?」


僕は最後に、心を込めて言った。


「ディスコードさん、あなたも統合世界を作ってくださった大切な人です。僕たちは、あなたを敵だとは思っていません」


「だから、お願いします。一緒に、本当の統合世界を作りましょう」


「間違いを犯したとしても、それを一緒に正していける。それが本当の絆だと、僕は信じています」


僕の言葉が統合世界に響いた時、住民のみなさんが一斉に声を上げた。


「そうです!みんなで一緒に!」


「誰も一人にはしない!」


「統合世界は、全員の家なんです!」


子供たちも元気に叫ぶ。


「みんな一緒がいい!」


「調和破壊者の人たちも、一緒に遊ぼう!」


この純粋な声に、僕の小石が温かく光った。


宣言が終わった後、僕たちは作戦を確認した。


「明日、彼らが攻撃してくるでしょう」


「ああ。でも今度は違う」


ソーンさんが確信を持って言う。


「今度は、僕たちから迎えに行こう」


「迎えに?」


「そうだ。攻撃を待つのではなく、救済のために積極的に行動するんだ」


フィンが戦略を説明する。


「防御システムで統合世界を守りつつ、僕たちは調和破壊者の拠点に向かいます」


「そして、彼らの心を救うんです」


カイルも賛成している。


「受け身の戦いじゃなく、能動的な救済作戦だな。いいじゃないか」


「......みんなを、家に連れて帰る」


エリックの言葉が、僕たちの使命を完璧に表現していた。


夜になり、住民のみなさんが帰った後、僕たちは最後の確認をした。


「明日からは、本当の意味での救済戦争が始まります」


僕が仲間たちを見回す。


「戦いではなく、救済。攻撃ではなく、治癒。排除ではなく、包含。それが僕たちの戦い方です」


「ああ。誰も傷つけない。誰も排除しない。全員を救う」


ソーンさんが力強く言う。


「理論的にも、感情的にも、準備は完了しています」


フィンが冷静に分析する。


「住民のみなさんの協力も得られました。あとは実行あるのみです」


「燃えるな!こんな戦いなら、俺も心から参加できる」


カイルの言葉に、みんなが微笑んだ。


「......みんなで一緒に、帰ろう」


エリックの静かな決意が、僕たちの心を一つにする。


僕は空を見上げた。明日からは、これまでとは違う段階に入る。


単なる問題解決ではなく、真の救済。

単なる平和維持ではなく、完全な調和の実現。

単なる敵の撃退ではなく、全員の心の統合。


それが僕たちの新しい使命だった。


「統合世界のみなさん、ありがとうございました」


僕は心の中で住民のみなさんに感謝した。


「明日からは、みなさんの想いを背負って、必ず全員を救ってみせます」


小石が温かく光って、僕の決意に応えてくれた。


調和破壊者への反撃の狼煙は、救済の光として上がったのだった。


真の戦いは、これから始まる。

でも僕たちには、統合世界全住民の絆と、仲間たちとの完璧な結束がある。


必ず、全員を救ってみせる。

必ず、本当の統合世界を実現してみせる。


それが、小石生成のスキルを持つ僕の、最後の使命だった。

━━━ 【キャラクターステータス更新】 ━━━━━━━━━━━


【名前】レイ・ストーン 【レベル】34

【称号】小石の魔術師・絆の証明者・救済の宣言者


【ステータス】

HP: 430/430 MP: 330/330

攻撃力: 26 防御力: 38

魔力: 95 素早さ: 29

命中率: 28 運: 25


【スキル】

・小石生成 Lv.9: 1日3個制限(住民絆防御システム連動強化)

・投擲 Lv.4

・鉱物知識 Lv.6

・魔力操作 Lv.10

・身体調和術 Lv.3

・古代文字理解 Lv.4

・空間移動術 Lv.1

・聖なる障壁 Lv.2

・深癒の光 Lv.5


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※執筆にはAIも相談相手として活用しています✨

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