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第42話 夏休み (遭遇) パート3


1度出てきたレストルームに再び戻る。

そして、凛ちゃんに助けを求めようと連絡する。



ひまり:ヘルプ!!

このカフェに知り合いがいて、どうすればいいか分からなくて、トイレから出れない。



すぐに既読が付いた。おそらくなかなかトイレから帰ってこないから心配して来れていたのかもしれない。



りん:それって微妙な関係性の人?



この質問は難しい。もちろん、仲が良いと私は思っている。凛ちゃんには夜相談予定だったが、夏休み中に告白してきた人がいるなんてまだ言えない。口で言えばネタっぽく聞こえるからまだ話しやすいが、言葉で伝えるとなるとまた別である。



りん:どんな人か分からないけど、悩むぐらいの人ってことだよね。

とりあえず、私もそっちに行くよ



私が悩んでいると察してくれて、凛ちゃんがこっちにきてくれるようだ。さすが私の友達である。


ドアが開き、凛ちゃんが来たと思い、視線を動かすと、そこにはユアさんがいた。

私は驚き、思わず体がビクッと動く。


「ヒマリさん、ですよね?」


ルビーのような綺麗な瞳でこちらを覗く。

ここで嘘をついたらと考えると、無理して誤魔化すのも無駄に思えて、白状する。


「そうです」


「……やはり、そうなのですね」


ここで沈黙が訪れる。

どのように話せばいいか分からない。まず、この世界で出会ってはいけないのに、会ってしまったのだから、どう話せば納得してもらえるだろうか。


「何故こちらにいることを教えてくださらなかったの?」


ユアさんは悲しそうにこちらを見て、核心をつく質問をしてくる。


「それは……」


どういう風に言ったらいいか分からず、しどろもどろになる。すると、ユアさんが空気が抜けたような笑い声がした。


「冗談ですわ!チアキさんから聞きましたよ!

この夏休み期間は特別にこちらに帰っていいと校長から許可を得たということは。しかも、それは秘密にしておくようにとも釘を刺されたともね」


なるほど。そういう風に言えば、辻褄が合うし、納得できる設定である。

さすがは秀才で校長の息子のチアキくんである。あとでお礼を言わないと。


「そうです!話せなくてごめんなさい!」


「気になさらないで。ワタクシたちは偶然ここに居合わせただけなのだから。

むしろ、こっちにきてヒマリさんに会えるとは思ってもいなかったので、とても嬉しいわ。


ーーせっかくだから、こんなところではなく、3人と少しだけお話しましょう?」


彼女に提案され、私はチアキくんたちが待つテーブルに向かう。

3人はいつもと変わらない様子だった。


「3人とも元気だった?って言ってもまだ1週間しか経ってないけど」


2人は元気だと言うように頷く。

チアキくんは私に何か伝えたいのか、こちらを見た。


「もちろん。でも、まさかこんなところで会うなんて夢にも思わなかったよ」


これはチアキくんの本心っぽく感じる。それはこっちのセリフである。


「私もだよ!まさか、ここでみんなと会うなんて驚いたよ」


「ワタクシもですわ!チアキさんがセッティングしてくれたのかと思いましたけど、偶然だったのですね!

ーー立ち話もなんですし、座りませんか?」


ここで座ってしまうと、このままユアさんのターンになったままになるので、私はここで退散する。


「大丈夫です!お気持ちは嬉しいですが、私も友達を待たせているので、挨拶はこれぐらいに!

また別荘で会いましょう!」


ユアさんは少し悲しそうにでも笑いながら、納得してくれた。イブキくんとシュウヤくんは優しい表情でこちらを見る。私はその視線が恥ずかしくなり、チアキくんを見る。


「そうだね。僕たちはそろそろ移動するから、ヒマリも友達と楽しんでね!」


チアキくんは本当に気遣い上手だ。


「ありがとう!じゃあ、またね!」


4人に手を振り、私は凛ちゃんたちのテーブルに戻る。


「おかえり!あのテーブルの人たちが知り合いだったの!?」


凛ちゃんを含め3人は驚いた目でこちらを見る。正直に話すとまずい。以前にも会ったことがあるし、異世界の人だと説明するのは難しいので、ここは誤魔化す。


「いや!違うよ!!写真を撮って欲しいって頼まれたから、感謝されただけだよ」


ありそうな嘘をつく。みんなは腑に落ちてはいなさそうだったが、とりあえず受け入れてくれた。


「わかった!

次に何をするかって話してたんだけど、カラオケでもいいかな?」


凛ちゃんに尋ねられて、私は賛成する。


「いいね!賛成!!」


「おっけー!それじゃあ、お会計したら、カラオケに行こう!!

みんなお金回収するよ!」


カフェのメニュー書かれた値段を見て、凛ちゃんにお金を渡す。

隙を見て、ユアさんたちがいたテーブルの方に目を向けるが、本当に移動してくれたようで、もうその席には誰もおらず、店員さんがお皿やグラスを片付けていた。


「みんな、忘れ物してないね!行こう!」


みんなでレジに向かい、凛ちゃんにお会計を任せて、先にカフェを出る。

3人で軽く話しながら、近くのカラオケの店舗を調べる。凛ちゃんは会計が終わって出てくる。

そして近くのカラオケに向かう。

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