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短編とかその他

そのビー玉は私にとって大切な宝物

作者: リィズ・ブランディシュカ



 大切な物に値段なんて関係ない。


 たとえ、人から見たら安っぽいものでも、その人にとって宝物ならそうなのだ。


「有名なお店のものでもないし、高級な素材を使ってるわけでもないのに、どうしてそんな物が宝物なの?」


「ヒビが入ってるし、珍しい色でも模様でもない、そんなもの宝物にする価値なんてないよ」


 値段とか、あと珍しさとか、評判とか。


 そんなもので皆は、価値を決めたがる。


「ちよちゃんには、おばあちゃんからとっておきの宝物をあげようね」


「ありがとう、おばあちゃん!」


「おばあちゃんと遊んだこのビー玉があれば、どこにいてもさみしくならないよ」


 田舎のおばあちゃんの家に遊びに行った。その後。


 帰りたくないとだだをこねる私に、おばあちゃがくれたビー玉。


 小さなその球体には、たくさんの思い出が詰まってるから、離れていてもいつも思い出せた。


 おばあちゃんと一緒に遊んだ思い出があるから、さみしくなんてならなかった。


「何が大切かは私が決めるわ。それを決めるのはあなたたちじゃない」


 だから誰に何を言われても、私はそのビー玉を大切にし続ける。


 ほかの人にはそうでなくても、わたしにとっては、大事な宝物だから。



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