君を追いかけること
「君を追いかけること」
あの日
まさかこんなことになるとは
毎日の生活が
いつもの日常が
一夜の雨で流されていく
「なぜ、私だけ、生き残ったの?」
油断が死神を引き寄せたのだろう
泥水の中に見つかった
弟
こんなはずじゃなかった
これは夢なの?
でも・・・
でも
目の前には
弟の遺影
そして
すすり泣く親戚縁者の
涙声
怒声
恨み節
「自然には叶わんさ」
ポツリつぶやく
吐き出すような一瞬
神様
どこまで私たち人類を
試すのですか?
そうじゃない
神様は何もしやしない
ただ
見守るだけ
そうなんです
神様が創造されたこの世を
悪魔に魅入られた人類が
滅ぼしているのです
だから
神様は
人類の
地球上の叡智を持つ人類の
再興を
見守っているのです
*フィクションです。