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第二の世界 3

しかしここで厄介な点が実は2つほどある。1つ目はカウンセリングを受けたプレイヤーが再び《Love second》に没頭してしまう事。何故なら1度もその快感を経験しなかった者よりも1度その快感を経験してしまった者の方が再び手を出す可能性がある法則を則って考えた結果だ。そうならない為の1年弱のカウンセリングだったのだが。


やはり無能な人間は学習を知らないな。


そして2つ目はプライバシーに関する情報が《Love second》では完全にブロックされている為、現実世界での情報が廃人を探す頼りなのだ。この廃人の更生計画を掲げた際に位置情報を利用するのが当初の手段だった。しかし掲げたあとで《Love second》内の情報干渉は一切出来ない事を知ってしまった。その為、現実世界で情報を集め、最近あの人見かけないと言った曖昧な情報でも利用するのだ。


そして最後に、この《Love second》を破壊する為に日本政府が立ち上がった。この《Love second》を破壊するにはどうすれば良いか。それは、《Love second》内から崩していくこと。つまるところ、プレイヤーを減らすことである。これらに限る。特に廃人は現実世界に戻ることを知らない。つまりは同じ土俵に踏み入っての説得を試みるのだ。1度現実世界に戻せばこっちのもんだからだ。あとは1年弱のカウンセリングを受けさせるのみ。だがそれではダメだ。先程にもあったように、再び没頭してしまう可能性があるからだ。そこで、本当の意味での破壊を実行する必要があった。そう、《Love second》の破壊。これは来月に実行される。内容は至って単純で2箇所から攻撃する。ひとつは現実世界から。もうひとつは仮想現実から。同時攻撃することで《Love second》。すなわち、HEAVENを破壊することが出来る。逆に言えばそれ程しないと破壊できないほどまで《Love second》の利益によってHEAVENは成長したのだ。


つまりこれは極秘裏に行われる日本政府VSHEAVENの戦い。人々は常に《Love second》内で熱狂している。つまりは水面下で動かなければならない。果たして無事に全世界からこの洗脳を解くことが出来るのだろうか。それは生憎と分からない。


だが、少なくとも貢献出来るように務めるのが俺の役目だから。…とりあえず頑張りますか。

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