誰もいない配信
「さっむ。」
12月の半ばであったために、タオル一枚ではとてもではないが居られなかった。
湯冷めしないうちにさっさと着替えてしまうのが得策だろう。
適当に着替えを済ませながら潤は時計に目を向ける。針はちょうど8時頃を指していた。
今の時期は空が暗くなるのが早いため、長時間による部活は禁止されていて帰宅時間がそこそこ早くなるのだが、一人の時間を好む潤としてはこの冬の期間が最も好きだった。
ソファに体を預けながらスマホを持って見上げると、思った通り先程のアプリがもうインストール済となっていた。
気乗りこそしなかったが、流し見程度なら見ても良いだろうという気持ちで配信アプリを開いた。
最初に出てくるのは当然ながらアカウント登録の画面で、少し苛立ちを覚えつつも登録しなければ進めないため我慢して必須項目を淡々と入力していく。
入力終了後、適当な配信を探しては見たがどれもゲーム配信などで溢れかえっていて、
人混みが大の苦手な潤は当然そういった配信に突っ込む勇気は無かった。
「人が少ねぇ方が助かる。」
そう呟いて、おすすめ欄に出ている配信で一番下の方にスクロールしていき、0viewと書かれた配信に目が止まった。
タイトルには雑談とだけ書かれていて、明らかに自分と同じくらいで始めた新規ユーザーの配信者だと悟った。
「ちょうどいいかな。」
そう言って、潤は気乗りしないままに配信画面へ進んだ…。
お疲れ様でした。まだまだ表現が上達してないため上手く書けていませんが、日々精進を続けて参りますのでよろしくお願いします。
では、また次でお会いしましょう。