千穂の場合
ゾンパニ第1話です。
私は普通の人間で華のJKの千穂ちゃんです☆彡
冗談は止めて私は現在ハーフゾンビの母と嫌々一緒に暮らしてます。
ハーフゾンビは理性があるといっても実際は今はあるだけで何時どこで理性が失くなるか分からないので本当の事をいうと母とはおさらばしたいのです。
母が血の涙を流しながら大泣きして一緒にいてというので仕方がなく居ます。
本当は父、母、私、弟の4人家族だったんだけど
父はゾンビとの戦いでゾンビに噛まれて感染しゾンビになって他の人に撃たれて殺され弟はハーフゾンビの友達と遊んでて友達の理性が失くなり襲われて死にました。
なので残ったのは私と母だけなのです。最悪です。
こんな状況になっても普通に生活は送れています。
学校もあるし大人は普通に仕事がある。
私は今日もスクールバッグに護身用の拳銃を入れて登校します。
「千穂ちゃん。忘れ物ない?送っていこうか?」
話かけてきたのがさっき言ったハーフゾンビの母です。
「近寄らないで。弟みたいになりたくないから。
しかも臭いし、ウイルスが移っても嫌だから。」
そう事実を言うと母はとても悲しそうな顔をしますが何があるか分からないのでほっといて行きます。
母は毎日ご飯や弁当を作ってくれますが気持ち悪くて食べたくないので捨ててます。その事も母はしったうえでずっと作り続けるので更に気持ち悪いです
学校は人間のみが通えるので人数がとても少ないですが安心して過ごせます。
ハーフゾンビはハーフゾンビ専用の学校もあるので差別はしていないので大丈夫です。
「おはよう。」
「おはよう千穂。聞いた?奏先輩ゾンビに噛まれて感染したらしいよ。」
「そうなの!?」
「話によれば母親に噛まれたんだって」
「まじか~私もババァと暮らしてるけど離れたいんだよね。何時理性が失くなるか分かんないし」
「確かにそうだよね。ここの地域もゾンビがすごい増えたしね。隣の県にでも逃げる?」
「良いね!確か2ヶ月前勇翔くんグループが言ったとこだよね」
「そうそう。千穂もお母さんと別れれていんじゃない?行くなら今日の放課後~夜にかけていこう」
「確かにババァと分かれるのはいいけど夜って危なくない?ゾンビが活発になるじゃん。」
「大丈夫だって。そのための拳銃じゃん。
駅に集合ってことにしよう!」
「分かった。もし襲われて遅れたらどうする?」
「最終電車が19時までだからその時間まではお互いを待つようにしよう!」
「分かった。じゃあ今日の19時までに駅で」
「バレないように普通に生活してね。」
「翠もね」
私は翠と一緒に地域を離れることを決意した。
これで母と離れられると思うとすごく嬉しかった。
皆にバレると面倒なのでバレないようその日は何時も通り学校生活を送った。
家に帰り早速準備を始めた。
荷物はなるべく軽くコンパクトにしないともしもの時に逃げられないので大事なことだ。
武器もしっかり準備しておかないと。
そうこうしてるうちに18時になっていたそろそろかと思い家を出ようとしたとき
「こんな時間に何処行くの?ゾンビが活発になってきだして危ないでしょ。」
「五月蝿いな。何処に行こうが勝手でしょ。じゃあね。」
「待って!!」
「痛ったい!」
「あ...ごめん」
「力考えてよただでさえ半分ゾンビで力強くなってんのに、赤くなっちゃってるじゃん!いい加減にしてよ誰も食べもしないのにご飯作っていちいち話かけてきてうざいし気持ち悪いんだよ。」
「ごめん...ごめんね。でも本当に危ないから出ていかないで。」
「マジでウザイから」
そして私はイライラしながら外に出ました。
駅に到着したのですがまだ翠が来ていません。
まだ18時45分、後15分待ちます。
18時55分後ろから走る足音が聞こえやっと来たのかと思い後ろを向くと逃げてくる翠とゾンビがいました。
「助けて千穂」
そう言われ急いで拳銃を構えました。
ただ実の事をいうと一度も撃ったことがなく全然ゾンビに当たりません。
しかも1体だけかと思っていたのですが後ろに沢山いるのです。
このままじゃヤバいと思い急いで翠のとこまで行き翠の手を引っ張り駅の中に急いで入ろうとしました。後もう少しで駅にたどり着けるその時転けてしまいました。翠が叫んでいます。
「千穂。早く立って」
「ごめん。足挫いたかもしれない。手貸して。」
「は!?なんでこんな時に...もう時間ないよ」
かなり近い後ろからゾンビの呻き声が聞こえてきます。
「おねがい。早く翠手をかして」
「...ごめん千穂」
突然翠は駅の方に1人だけ走って行きました。
私は翠に見捨てられたのかと思い涙が溢れてきました。
後ろを見るとゾンビがもうすぐ側に来ていました。
(もう私はここでゾンビになるのか)
と思い全て諦め仰向けに寝転がりました。
「はぁ...本当に最悪な人生だったな」
と殺られるき満々だった時
「千穂ちゃんから離れて。私の最後の大事な家族な
の。」
「なんで...?」
「ごめんね。でもお母さん千穂ちゃんが危険なめに遭ってないか不安で急いで後追ってきたの」
私とゾンビの間に血の汗を流した母が立っていました。あれだけきつい言葉酷い態度をとったのにどうしているのかそう思うと涙が止まらなくなりました。
「ごめんね。もう少し早く駆けつけてれば千穂ちゃんも電車乗れてお母さんと離れれてたのに」
「なんで、なんでお母さんが謝んのさ。ごめん」
「このゾンビ片付けれたら後でちゃんと話そうね」
そう言って母はゾンビと戦いだしました。
流石ハーフゾンビと言ったところか力がとても強くどんどん片付けていってます。
母の戦闘に気を取られてて私の目の前にゾンビがいることに気がつきませんでした。
「あっ...」
「千穂ちゃん!」
噛まれるそう思った瞬間お母さんに包まれてました。
「大丈夫?こういう時に半分ゾンビで良かった。
早く千穂ちゃんの元にたどり着けて千穂ちゃんを
守ってあげれる」
「お母さん...」
私の変わりにお母さんがゾンビに噛みつかれてました。
「お母さん本気で怒っちゃった」
そう言って今までよりも素早く強く残酷にゾンビを片付けていきました。
ゾンビをあっという間に倒した後お母さんが倒れてしまいました。
「お母さん!」
お母さんの何処に急いで向かいました。
(ごめん。お母さんごめん。何時も私の事ばっかり考えてくれててハーフゾンビのお母さんが生きるのに苦しいはずなのに私の事しか考えてなくて気持ち悪い、何時もこんな状況なのに笑ってるお母さんが気持ち悪い、気持ち悪くて酷い事言ってごめん)
「お母さん」
「千穂ちゃん...ごめんねちょっと疲れちゃった。
後思ったよりゾンビに噛まれちゃった」
「何でヘラヘラしてんのさ。そう言うとこが気持ち悪いのに。何で何時も私を優先するのさ。」
「それが親っていう1つの生き物なの。旦那もいなくなって子供を護れるのが私しかいない。そのなかでたっくんが死んじゃって残った千穂だけはしっかりお母さんが護ろうと思った。それが親心なの。」
「...ごめん。ごめんお母さん。ごめんね」
「泣かないで千穂ちゃん。」
「ごめんね。」
私は勢いのままお母さんに抱きついた。
「お母さん臭いよ?」
「ごめんね。私本当はお母さんのこと嫌いじゃな
い。本当は好きだから」
「...千穂ちゃん。ありがとう。お母さんも大好き
よ」
そう言ってお母さんは抱き締め返して私の首もとにかぶり付いた。
「え...お母さん?」
「ごめんね。ごめんね。千穂ちゃんゾンビに噛まれたせいか千穂ちゃんが人間がすっっごくおいしそうなの。美味しいね千穂ちゃん。」
「いたい...いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいよいたいよお母さんやめてやめて」
何も言わず唯々私の肉を噛みちぎっていくだけのお母さんを見て思う。
(私のせいでハーフゾンビだった否人間だったお母さんがゾンビになってしまった)
「ごめんね...お母さ」
「美味しいね。美味しいね。ごめんね」
「どうやらハーフゾンビはゾンビに噛まれると進行速度が速くなりゾンビになるみたいです。どうしますか?」
「......」
「了解しました。これより駅周辺のゾンビ及び死体を掃除いたします」