いざ文芸部へ
私は中学時代とは打って変わって高校では積極的な行動に打って出た。
涼宮ハルヒは様々な不思議や面白いことを探すためにSOS団を設立する。そこには宇宙人である長門有希、未来人である朝比奈みくる、超能力者である古泉一樹、そしてキョンが(ほぼ強制的に)加入する。
これはハルヒの能力を象徴するような出来事だ。ハルヒが望んでいる普通の人間ではない人間が集まってきたのだ。この事実をハルヒ自身は知らないが、SOS団の周りでは様々な非日常的な出来事が起こっていく。
このSOS団はもともと長門有希が属する文芸部部室を乗っ取る形で誕生した。そこで私は高校生になったら文芸部に入ろうと決めていた。
早速文芸部への入部届けを提出すると部室へと足を運んだ。
そこで待っていたのは個性豊かな文芸部員たちだった。なかでも、ライトノベルが大好きな部長は非常に面倒見の良い人だった。
もうひとつは生徒会役員になることだった。これは先にあげた文芸部部長のが生徒会役員で、その人の人柄に惚れたというのもある。また、なによりも一般の生徒にとどまるつもりは私にはなかった。
とにかく、ハルヒに出会ってから何かをしないともったいないと思うようになったのだ。今までの人生を無為に過ごしてきた気がしてそれを取り返したかった。高校生ならまだ間に合う。そう思ったのだ。
さらに、情報処理部にも加入した。これは、涼宮ハルヒで出てきた「コンピューター研」を見てのことだった。コンピューター研は、ある時はハルヒから最新パソコンを奪取され、LANケーブルの配線までをも手伝わされる。また、自作ゲームで対戦した際は長門の超絶ハッキング能力によりこてんぱんにやられた部活である。
実際はゲームを作るような組織ではなく、情報処理関係の勉強をする部活だ。文芸部の活動は部誌を作る際に数週間集まるくらいで毎日活動があるわけではなかったので、掛け持ちも可能だった。
情報処理の勉強とはいっても、私はこれを勉強とは思っていなかった。他の科目とは違って、とにかく楽しかったからである。
この3つのわらじを履いて様々な経験をした。時にはめんどくさいと思うようなこともあったが、振り回されるのも、キョンのような気分が味わえてそれはそれでいい思い出だ。本当は女子に振り回されたかったけれど仕方がない……。
次回
ハルヒが出ない