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第二十一話「乱立するフラグ」

すみません、私のミスで前にあげた話を先に投稿してしまいました。

こちらが先の話です。失礼しました。


と言うわけで、球技大会編前夜祭です。

白蠍ルキア(しろさそりるきあ。キメラフィーネの生徒会長。蠍とホワイトタイガーのキメラ)「今日はキメラ学園との、定期生徒会会合の日だったわね。」


黒麻シャナ(くろあさしゃな。生徒会書記。ブラックマンバ(最速の毒蛇)とシャチのキメラ)「はっ、予定ではそうなっています。」


マリア「今月はキメラ学園での会合です。」


蛍岸サキ(ほたるぎしさき。生徒会会計。ホタルと彼岸花のキメラ)「内容は、あの話だな。」


ルキア「それでは今日の放課後、キメラ学園に向かいましょう。」


マリア(このお姉さま方が、生徒会長と書記と会計の三人です。シャナさんは私と同級生で、忍クラス。サキさんも私と同級生です。ルキアお姉さまは私の所属している弓道部の部長だったりします。今日はこの3人で、キメラ学園に向かいます。シハク様、会えるのをいつもながら、楽しみにしています!)




第二十一話「乱立するフラグ」


-生徒会室の前の廊下-


奄美シト(あまみしと。青大将(白蛇)とジャック(アルビノ)のキメラ)「鼓舞象、これから会合ですか。」


シハク「ええ、風紀委員長のあなたには関係ないことです。ところで、あなたはこれからどうするんです?」


シト「紅白戦に行ってきます。脳みそだけが優秀なあなた達には我々は負けませんよ。」


シハク「それはこちらの台詞です。優秀なのが脳みそだけじゃないというのを見せ付けてあげますよ。」


トラジ「相変わらずの空気だな、生徒会長と風紀委員長の周りは・・・。」


土霧ヘイシ(つちきりへいし。土蜘蛛と葉切り蟻のキメラ)「まったく、A組委員長は私だというのに。」


トラジ「しょうがないでさぁ。鼓舞象のほうが、地位が偉いんですし。自分もそうっすが。」


ヘイシ「ふふふ、F組との戦いが楽しみだ。」




-聖キメラフィーネ女学院・教会-


マリア「(大地讃唱を熱唱中)~♪」


秋桜ミゥ(しゅうおう みぅ。コスモスとヤマアラシのキメラ)「なんてきれいな声・・・。」


マリア「あら?あなたはいつも、この礼拝堂でお祈りしている・・・。」


ミゥ「秋桜ミゥです。あ、あの、・・・失礼します。」


マリア「待ってください!」


ミゥ「え?でも、迷惑なのでしょう?私がいないほうが・・・。」


マリア「いいえ、一人でも観客がいてくれるなら、私もうれしいですわ。ちゅふふふふふ。」


ミゥ「・・・ありがとうございます。優しいですね、副会長なのに。」


マリア「少し、お話いいかしら?いつの何をお祈りしているんですの?」


ミゥ「それは・・・いったら笑いますか?」


マリア「いいえ、面白いと思わなければ、笑いませんわ。」


ミゥ「それなら・・・運命の人に、早く出会えますようにと祈っていたのです。おかしいですよね、こんな時代に運命の人にあこがれているキメラの女の子がいるなんて。」


マリア「いいえ、そんなことありません、ロマンチストなあなたらしくて、私は好きですよ。」


ミゥ「許してくれるんですか?」


マリア「もちろんです。むしろ、あなたのことが気に入りました。お友達、いらっしゃいますか?」


ミゥ「・・・いいえ、まさか、副会長から友達になってくれと誘われるなんて、思ってもみませんでしたから。」


マリア「私も最近まで、お友達がいなかったんですよ。あることがきっかけで、お友達が持てるようになりましたし。お友達がいないなら、私がお友達になってあげますわ。」


ミゥ「ありがとうございます!」


マリア「!!!まあ、もうこんな時間!会合に遅れてしまいます!それでは秋桜さん、ごきげんよう!」


ミゥ「ミゥでいいです!ごきげんよう!」


ミゥ(そういって、マリアお姉さまは、礼拝堂から走って出て行った。これが私の初めて友達が出来た瞬間だった。)





-キメラ学園廊下-


エル「ちくしょーーーーっ!何でまたおれがこんな変な格好を・・・!」


エル(おれはまた、イオに試着という名の女装をさせられ、必死で写真を撮られるのを避けて逃げていた。)


エル「今度の衣装は、チアガール!?なんでおればっかり写真撮られるんだよ!?勘弁してくれ!!」


ドゲン!!!


エル(次の瞬間、おれは何かにぶつかった。しかも二つも!!)


???「うわあっ!!」


???「しゃめぇっ!!!」


エル(おれは頭を抑えて、ぶつかった相手を見た。それは・・・E組の兎影とF組の羊錦!!!何で寄りによってこの二人なんだ!?)


キョウカ「いたたたた、ごめん、大丈夫・・・!?」


リン「こら、廊下は走るんじゃない・・・!?」


エル「・・・・!?」


エル(お、おいどうしたんだ二人とも、おれのことをまじまじと見て!?おれの顔に何か付いているのか?)


イオ「みーつけた、お姫様!!!」


エル(やばい!!!おれはそう思って、二人を跳ね除けて、そこから逃げた。)


キョウカ「あ、あの君!」


リン「だから、廊下は走るな!!」


イオ「はぁはぁ、すばしっこいなあ。」


キョウカ「あ、君はこの前の・・・。」


イオ「碧葉イオだ。そっちに今、あいつが来ただろ?」


キョウカ「あいつって?」


イオ「お姫様だよ、オレの友達の。」


リン「どこの国の姫だ!!おれに紹介しろ!!」


キョウカ「ぼ、僕にも!!」


イオ「そうだなぁ、女装して写真を一枚撮らせてくれるなら、考えてやってもいい・・・」


ガスッ!!!


イオ「はぎゃああああああっ!!」


トラジ「若に女装など、迷惑旋盤!」


キョウカ「トラジ!!」


イオ「グーで殴られた、それじゃ、羊錦だけでも・・・。」


黒八木ツインズ「ちぇすとーーーーーっ!!」


イオ「あべし!!」


黒八木ツインズ「リンちゃんは僕らが守る!それからリンちゃんの女装は、僕らの専売特許だ!」


イオ「ダブルで背中を頭突きしてくるとは・・・無念。(ガクッ)」


トラジ「怪我はありゃせんでしたか、若。」


キョウカ「うん、ありがとうトラジ。助かったよ。それよりも・・・」


リン「守ってくれたのは感謝するが、女装は却下だぁぁぁぁ!!」


キョウカ「追い回してる、どうしよう?助けに行く?」


トラジ「放っておきやしょう。面倒なことになりやすから。」


黒八木ツインズ「え!ひどい!!」


レッド「女装させられそうになるなんて、兎影組も落ちた物だな。」


斑目チヤ(まだらめちや。ダルメシアンとプレーリードッグのキメラ)「まったくだ、ありゃ落ち物の匂いがするな。」


レッド「僕たち小森組が上に立つのも、近いかもしれないな、行くぞチヤ。」


キョウカ「・・・・。また因縁つけられたよ。それよりも、あのお姫様、誰だったんだろう?見たことあるようなないような・・・。かわいかったな・・・。」


キョウカ(これって、まさか本当の恋!?・・・いやそんなことないよね?)


エル(壁に隠れてみていたけど、結構大変なことになったな、ごめん兎影、羊錦、ついでにイオ!!)





-キメラ学園もう一方の廊下-


飛鳥「!?」


オトワ「どうした?神谷。」


飛鳥「な、なんでもない。」


飛鳥(何だ?今のいやな気持ちは・・・・)








続く

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