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第十九話「ふたなりキメラの伝説」

お待たせしました。

学園キメラ小説家になろう版、最新作です。

今回は一気に2話投稿ですよ。

今までお休みした分を取り戻すためですが・・・本編はなかなか進まない件・・・完結するのかな?

(俺こと、キメラ学園2年D組、佐藤ハクビは、今球技大会の練習そっちのけで、とある研究にいそしんでいた。)


-とあるキメラの過去の映像。-


助産医師「もう少しです!頑張ってください!」


ハクビ(俺たちキメラは、母親の産道から生まれる。人間と違うところは、人間はそのままの形で生まれるが、キメラは卵の形で生まれる。産み落とされた卵は、そのまま殻が割れて、赤ん坊が出てくるのだ。)


赤ん坊「ぴぎゃーっ!ぴぎゃーっ!」


母親「私の・・・私の赤ちゃん・・・あああ、無事生まれてこられてよかった・・・。」


助産医師「おめでとうございます!元気な男の子・・・?これは!!」


ハクビ(だが、キメラの中には、)


母親「どうしたんですか・・・?先生。」


ハクビ(1億人に一人という確立で、極まれに、)


助産医師「男性器と女性器が・・・共にある!」


母親「・・・・・・・・・!!!!!!!!」


ハクビ(そんな赤ん坊が生まれてくることがあるのだ。このキメラのことを・・・)


母親「なんてこと・・・私の子供が、ふたなりキメラだなんて!!!」


助産医師「どうしますか?希望があれば、施設に預けますが?」


母親「そんなこと、できるわけないじゃないですか!!出来損ないだから、いずれは殺すんでしょ!私にはそんなこと出来ません先生!この子は私が、責任とって育てます。」


助産医師「・・・分かりました。」


ハクビ(俺は、伝説といわれているそのふたなりキメラのことが知りたかった。卒業までに、徹底的にそれを調べなければ・・・。)


母親「あなたは私が、幸せにしてあげるからね、ウニ。」


ガバッ!!!


-ウニとホロの部屋(通称あかずの間)-


ホロ「ん~、どうしたの?ウニ君。」


ウニ「なんだか、誰かにみられている感じがしたんだ・・・。」


ウニ(まさか、誰かが俺とホロ君の秘密を・・・?)




第十九話「ふたなりキメラの伝説」


飛鳥(とある放課後、俺たち1年E組は、球技大会当日に向け、スタメンと補欠に分かれて、紅白戦を行った。)


トロ「行くぜ!俺の必殺投法!バットスライダー!!!」


飛鳥「って、ただのスライダーじゃないか!おりゃッ!!!」


飛鳥(俺は突っ込みを入れながら、ボールを蹴った。)


トロ「ああああ!!ボールがいい方向へ!」


飛鳥「よし!ホームランだ!」


飛鳥(俺が走り出そうとすると・・・)


横江「アウト!」


飛鳥「タラバガニとトビウオのキメラがいたか・・・。空を飛んでキャッチなんて、そんなのありかよ。」


トロ「キメラ能力は、1回に付き1回しか使えないから、これでもペナルティあるんだぜ、贅沢言わない!次の補欠!」


飛鳥(そんな感じで紅白戦は続いた。守備では、俺はセンターを守った。しかし、人間だからという制約もあったのか、ほとんどはレフトかライトがボールを取った。)


ダイキ「今日の練習は・・・」


ジュリ「終了!お疲れ様でした!」


ダイキ「だから、先に言うな!」


飛鳥(俺たちは解散した。)


飛鳥「はあ、さすがにキョウカたちスタメン組は、強いな。俺なんか、比較的足手まといだったよ。」


キョウカ「でも、僕は飛鳥のキック、悪くないと思うな。キメラ能力をすべて出し切って、何もないときにあのキックを出せば、ホームランは間違いなしだよ。」


トロ「試合に出られるか、微妙だけどな。」


飛鳥「何だと!?」


飛鳥(するとそこへ、)


マリア「神谷さん達、ごきげんよう!」


飛鳥(鏑木さんが、キメラフィーネの生徒2~3人と共に、グラウンドの土手のほうに現れた。)


飛鳥「鏑木さんに葵夜酉妹。」


キョウカ「それに見かけない二人・・・。一体どうしたの!?」


マリア「今日はお友達を連れてきました!」


飛鳥達「えっ!!鏑木さんが友達を連れてきただと!!?」


ヒヨリ「マリアさんとは、この前友達になったばかりで、後の二人は私の友達です。」


飛鳥「お前らいつの間に友達に!?」


汐夜ツキヒ「初めまして!ヒヨリの大親友の、汐夜ツキヒ(せきよるつきひ)ちゃんでーす!好きな男性のタイプは、スターブラッドのオヤッシオでーす!!!ハッピーうれピーよろピクね!」


飛鳥(そういって汐夜と名乗った彼女は、なんか相手を挑発するような、変なダンスを踊り始めた。)


キョウカ「なんか個性的なダンスだね。」


籠鴉ミオ「わたくしは、籠鴉ミオ(こともりみお)と申します。以後、お見知りおきを。」


トロ「なんか、正反対な友達を持ってるな、お前。えっと・・・」


飛鳥「F組の葵夜酉の妹の、ヒヨリ。この前知り合いになったんだ。」


ヒヨリ「よろしくお願いします。(ぺこり)」


トロ「お、おうこちらこそ。って、何先に帰ろうとしてるんだオトワ!」


オトワ「だって俺、女には興味ないし。」


トロ「俺より先に帰ったら、ゆるさねーぞ。もし帰ったら、神谷に変な事するぜ。」


オトワ「・・・分かったよ。」


飛鳥「ところで今日は、何の用でこっちに来たんだ?」


ヒヨリ「ツキヒの従兄に会いに行くためです。2年生の汐夜レヱロ(せきよるれゑろ)が、彼女の従兄なんですよ。」


マリア「本当は、シハク様にご挨拶をしたかったのですが、どうしても従兄さんがどんな人なのか、見たくて・・・。」


ミオ「わたくしは付き添いで、来ましたが。」


キョウカ「確か2年生の競技は・・・バレーボールだったね。」


ツキヒ「そうなの。そこの4人も来る?面白くない従兄だけど。」


飛鳥「見に行くよ、どんな先輩なのか、俺も見てみたいし。」


キョウカ「じゃあ僕も。あとの二人は?」


トロ「しょうがねーな。」


オトワ「行ってやるよ。」


飛鳥(という訳で、俺たちは汐夜さんの従兄である先輩の練習試合を見に行くことになった。やはり上級生だから、なんだか緊張する。)


-体育館-


飛鳥(俺たちは、踊り場からコートを見上げた。2年H組の生徒が、バレーの紅白戦を行っている。)


トロ「お前の従兄ってどこよ。」


ツキヒ「あそこ。シンソスイ見たいな髪形の!」


オトワ「あの長身、長髪の男か。ってかシンソスイって誰だよ。」


キョウカ「あ、サーブを打つよ!」


レヱロ「スネークヘッドスピン!!!」


バシッ!!!


トロ「強烈!」


飛鳥「ただのドライブ回転のサーブだろ。」


ヒヨリ「あ、でも返された!」


マリア「シハク様のほうが、技術的に上だと思いますわ。回転の威力が足りないです。」


ミオ「しかし、味方がブロックしたおかげで、1点入りました。」


ツキヒ「ね、面白くないでしょ。」


オトワ「確かに。いじっても微妙なリアクション取りそうな先輩だな。」


トロ「納得するな。」


飛鳥「でもキメラ能力なしで、ドライブサーブ打てるならたいしたものだぜ。俺だって簡単に打てねーもの。」


キョウカ「そうだね、キメラ能力なしで攻撃できるなんて、すごいよね。僕なんかすぐ使っちゃうし。」


ミオ「人間は下等な動物なのに、憎めないなんてなぜなのでしょう?」


マリア「だから人間は面白いのですわ。」


飛鳥(と、そこへ)


???「あ、ミオちゃーん!!!」


飛鳥(どこかのクラスの1年がこちらにやってきた。)


ミオ「エル、イオ、あなた達も来ていたの。」


イオ「ああ、先輩の勇姿を拝見したいと思ってな。」


エル「おれはイオの付き添い。って、兎影キョウカ!」


キョウカ「?誰だい君。」


エル「1年H組、梅春エル(うめはるえる)。こっちはおれの親友の」


イオ「碧葉イオ(あおばいお)だ。よろしくな!趣味は女装!」


ミオ、ヒヨリ、ツキヒ以外全員「え!!!!!!!」


エル「違う!こいつが女装癖じゃなくて、こいつがおれを女装させるんだ!」


イオ「ははははは、だってお前、かわいい顔してるから、女装のしがいがあるんだもんな。」


飛鳥(こいつ、変態だ・・・。というか女装なんて俺も脳内でしかやったことなかったのに(特にキョウカ)、こいつは実際にやってのける。)


キョウカ「一体なぜこんなことを?」


オトワ「売るために決まってるだろ?ブロマイドを。」


マリア「知っているのですか?」


オトワ「ああ。俺は女には興味ないが、こいつが実際に売ってるのは見たことある。女装だって見抜いていたのなら、俺は買っていたッ!」


イオ「本当は兎影の女装写真を売ろうと思っていたんだけど、副会長の目が痛くてな・・・。」


キョウカ「頼まなくても僕は、普通の断るから。」


イオ「ですよねー。」


2年H組生徒「ありがとうございました!!!」


ツキヒ「あ、終わったみたいよ。レロちゃーん!!!試合、かっこよかったよーーーーーー!!!!」


全員「レロちゃんって・・・・。」


飛鳥(そのあと、ツキヒさんはレヱロ先輩に差し入れ(ツキヒさんの手作りのレモンのはちみつ漬け。葵夜酉妹も作れるのだが、味は保障できないらしい)を届け、俺たちはそれぞれの家路に付いたのだった。)


マリア「それでは皆さんごきげんよう!」


ヒヨリ「次は私がみんなに差し入れを持ってきます!」


ミオ「それはやめたほうがいいわ。」


ヒヨリ「なんで?」


ツキヒ「じゃあねー、あすちゃん・キョウちゃん・オトちゃん・トロちゃん!!」


飛鳥「ちゃんって・・・。」


キョウカ「なんか今日は、」


オトワ「いろんな奴と会う日だったな。」


トロ「お、おう。俺たちも帰ろうぜ。」





-その日の夜、2年生寮・レヱロとハクビの部屋-


レヱロ「レロレロレロレロ・・・。」


ハクビ「おい、梅干をれろれろする癖はやめろっていったはずだろ?何でやるんだ?」


レヱロ「さあ?何でだろうな?」


ハクビ「華麗に俺の忠告を無視してるな。」


レヱロ「お前も研究熱心だね。今度は何の研究をしてるのかな?」


ハクビ「ふたなりキメラの研究だ。」


レヱロ「ふたなり?あの伝説の?記録があんまり残っていないから、無駄だと思うよ。」


ハクビ「いや、俺は諦めないね。研究は遂行する!何があってもな。」


バン!!!


二人「!!!!何だ?扉がひとりでに・・・。」


ホロ「僕が開けたんだ・・・。そのキメラを調べるの、やめてくれない!?」


ホロ(すべては、僕とウニ君の秘密を守るため・・・。)


←続く。

オリジナル版で、引っ掛かるところは手直し、ちょっとキャラとは違うなと思ったところは変更しました。

次もお楽しみに。

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