第十八話「オネエと電車男」
お久しぶりです。ようやく連載再開です。
これまでのあらすじ。
人間である飛鳥の味方をするキメラフィーネ女学院のマリア。
彼女の行為が、フウリの悪友・ヒロオに目を付けられてしまい・・・?
第十八話「オネエと電車男」
フウリ「こ、これは・・・、」
メイイチ「互いに」
ハルキ「血を・・・」
全員「吸いあってる!!!!!!!!」
マリア「ふぬうううううううううううううう・・・・・!」
ヒロオ「うりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・!」
フウリ(鏑木さんとヒロオ君は、人間に勉強を教えたことで敵対するようになり、ヒロオ君が罰を与えるはずが、彼女が反撃してきたのだった。でもこのままでは、二人とも命が危ない!俺の力じゃ、どうにもならない!)
コゴロウタ「一体どっちがギブアップするんだ?」
ハルキ「うーん、二人とも徐々に顔が青ざめていってますね・・・。」
メイイチ「これ以上すい続けると、命が危ないかな?どうしよう?やめさせる?」
フウリ「いや、二人とも絶対やめないと思います。吸血キメラの意地ってものがありますから。全部の血を吸わないと、終わらないかも・・・。」
コゴロウタ「じゃあどうしたらいいんだよ!おいらたちの力で、あの二人止められる?」
全員「・・・・。」
フウリ(全員がお手上げになったその時・・・。)
オサン「何やってんだ、お前は!」
カオル「こんなところでけんかなんて、野蛮なことしちゃだめでしょ!」
フウリ(二人の先輩(二人とも三年生)が通りかかり、俺たちが出来なかった二人の争いに介入してきたのだ!そして、吸血対決を強制的に終わらせようと、二人を無理やり引き離したのだ!)
マリア「ぷはあっ!」
ヒロオ「があっ!」
カオル「女の子がこんなけんかで熱くなっちゃだめじゃない!」
マリア「金印さん・・・。」
カオル「カオルお姉さまって呼んでv」
オサン「男が女に手を上げちゃだめじゃないか!鉄ちゃんが好きなレールを傷つけるのに等しい行為だぞ!それに特別なところ以外の穴を、女に開けちゃだめじゃないか!」
ヒロオ「せ、先輩・・・。しかし、あいつは人間に勉強を教えた悪い奴で・・・、俺は彼女に制裁を施していたわけで・・・っ。」
オサン「何が制裁だ!ただのレイ○じゃないか!それに」
二人「これ以上血を吸ったりしたら、命にかかわるじゃない(か)!」
マリア「・・・・申し訳ありません。ついかっとなってしまって。なぜなら、あの方が私の血を吸い取ろうと狙ってきたのですから。」
ヒロオ「お前が悪いんだッ!人間に勉強を教えた挙句、学年一位の成績にしたのだから!下等な人間に、勉強なんぞ教える必要など、ないのにッ!」
カオル「人間に勉強を教えて、何が悪いんだゴルア!!!!?人間を馬鹿にする奴ぁ、俺たちがゆるさねぇ!」
オサン「で、出た!カオルの本気モード!いつものオネエ言葉じゃなく、どすの利いた男口調になってるぞ!」
フウリ(金印先輩は、ヒロオ君の右腕を捕まえ、キメラ能力を使って、飛び上がった。そして黒瓜先輩のことを呼んでいる。)
カオル「もう一方の腕をつかめ、おっさん!」
ヒロオ「くそっ!放せ!放してください先輩!」
オサン「いーや、放さないね。そら、もう片方も捕まえたぞ!」
ヒロオ「な?」
カオル・オサン「飛んでけーーーーーーーーーーーっ!!!」
フウリ(そういって先輩達は、ヒロオ君の腕を思いっきり揺らしたかと思うと、そのままの勢いで、彼を中庭の植え込みまで吹っ飛ばしたのだ!ヒロオ君はどうすることも出来ない!)
ヒロオ「うりぃぃぃっ!!!!!?」
フウリ「ヒロオ君!」
コゴロウタ「あああああああああああ!!!」
メイイチ「植え込みに見事に・・・。」
ハルキ「激突してしまいましたね。」
マリア「私にけんかを売ったのが、間違いだったのです・・・・!!!きゃあああああああああああああ!!!」
カオル「ふう、久々に本気を出したわ・・・って、まあ!」
オサン「おい、女の子の前だぞ!早くしまえ!!」
ヒロオ「うげえええええええ、何が起こったんだ?」
フウリ「ヒロオ君、おシリおシリ。出てるって!」
コゴロウタ・メイイチ・ハルキ「見事なシリが丸見えだ(です)よ!」
ヒロオ「何ッ!貴様ら、見ているなッ!!!じろじろ見るんじゃあないッ!」
フウリ(ヒロオ君のおシリが、パンツが植え込みの枝に引っ掛かって、丸見えになっていた。そのおシリの左側には、俺の右耳の裏と同じように、星型のほくろがあった。星型のほくろ。俺と妹、そしてヒロオ君は、幼い頃、この共通点を持っているというわけで、知り合いになり、幼馴染の腐れ縁になったのだ。)
ヒヨリ「兄さん、何があったんですか?」
飛鳥「鏑木さんと葵夜酉が心配になって戻ってきたら・・・、なにがあったんすか先輩!」
キョウカ「確かに似てる、顔が。」
フウリ「ヒヨリ、何で人間と一緒にいるんですか!?というか、何で戻ってきたんだ!?神谷飛鳥!」
マリア「神谷君、今ココに来てはいけない!です!非常に危険です!」
カオル「大丈夫、話は私がつけるから。あなた達、人間を、神谷君を恨んでいるらしいわね。」
フウリ(ズボンをはきながら、ヒロオ君は答える。)
ヒロオ「ああ、あいつは俺たちにとっての邪魔な存在だ。期末テストでも、大きな障害になったからな。それに、人間に味方をするキメラも邪魔だ。」
カオル「この私であっても?」
ヒロオ「・・・せ、先輩は邪魔な存在では・・・ありますが・・・。」
カオル「そんなに人間に恨みがあるなら、球技大会で恨みを晴らしたらいいじゃないの。」
フウリ「ですが、神谷はスタメンから外れていて・・・。」
カオル「キックベースには、代打とリリーフという道も残されているわ。だから、戦う確立はゼロじゃあないわ。それを覚えていなさい。」
飛鳥「代打・・・リリーフ・・・、そうか、その手があったか!先輩ありがとう!これで自信が持てました!」
フウリ「ならば、同じくスタメンから落ちた俺も、代打かリリーフになる確立は高いというわけです。つまり、お前と当たることもないわけではないというわけですね。いいことを聞きました。」
オサン「おい、さらに戦いを煽っていいのか?金印。」
カオル「そのほうが面白いじゃない!」
フウリ(結局その日は、そのまま解散になり、俺はヒロオ君とヒヨリと、部屋に戻ることになった。)
マリア「カオルお姉、助けていただきありがとうございました。」
カオル「いいのよ、助け合うのは当然だから。あ、それから今日会った子、葵夜酉さんだっけ?あの子とは、友達になったほうがいいわよ。多分、あの子達の橋渡し的存在になるかもしれないから。」
マリア「はい。」
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-その日の夜・キメラ学園寮浴場前-
ヒロオ「ふう、今日はなんか疲れたな。しかし、こういうときにつかる風呂は格別だ。ン?」
タムシ「蓬莱、お前今風呂か?」
ヒロオ「いや、上がったばかりだ。残念だ、一緒に入れなくてな。D組一番風呂は尼公ではない!この蓬莱ヒロオだっ!」
タムシ「って、俺に泥水の風呂に入れと?笑わせるな、お前。」
ヒロオ「お前、ネタを返すとか・・・お前も「スターブラッド」を読んでいるのか?」
タムシ「さあな、お前の想像に任せる。」
ヒロオ「変な奴。じゃあな、アリーヴェデルチ。」
タムシ「またな。」
ヒロオ「?前にもこんなことがあったような・・・?まさかな。」
フウリ(その時は、俺も知らなかったのです。1年D組の尼公タムシが)
ロバ「?尼公さん、背中に星のシールが張ってありますよ。」
タムシ「あ、それほくろなんだ。」
フウリ(ター君・・・俺たちと離れ離れになった、もう一人の幼馴染、保志上タムシだということに・・・。)
←続く。
いかがでしたか?
ずっと更新していなくて済みませんでした。
いろいろなせりふの部分はとある漫画の引用で、名前もそのままだったのですが、題名だけは変えさせていただきました。
修正前はブログのほうをごらんになれば分かると思います。
次回は番外編。マリアとヒヨリの話を予定しています。