表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/30

第六話「幽霊」

前回までのあらすじ

飛鳥たち中間テストで赤点を取ってしまったいつもの4人は、期末テストでいい点数をとるために、生徒会長であるシハクに勉強を教わることになった。

が、飛鳥はキメラではないためにのけ者にされてしまった。

第六話「幽霊」


「下等な人間は、キメラによって倒されるべきなんです!


あなたみたいな人間は、この学園には要らないんです!」



飛鳥(ココは寮の俺と獅音の部屋。俺は今、悩んでいた。)


飛鳥(何でだ?何で人間とキメラは、仲良くしてはならないんだ?共存してはならないんだ!?わからねぇ、わからねぇよ!ちなみに今解いている問題の答えもわからねぇよ!ああちくしょう!ここに居てはならないのに、どうして俺はこの学校に、この世界にやってきてしまったんだ?ただ願書出して、試験受けて、合格しただけなのに・・・。滑り止めとしてだけど。志望校に受からなかった結果がこれだよ。俺はただ、気が向いて受けただけなのに、それなのにどうしてこんな異世界にやってくるかなあ?わからねぇ、わからねぇ!!?ちょっと待て!俺がココに来る前に、人間はこの世界にやってきたことがあるのか?歴史もろくにやってないから、よくわからねぇ!結局何も俺はわかってねーじゃねーか!)


飛鳥「はぁ、頭がなんか混乱して、勉強も身につかない。これじゃ俺だけ、今度のテスト、赤点じゃねーか!何とかしないと!そうだ、高得点をとって、会長を見返してやるんだ!そうすれば会長は人間も悪くないって思って、俺のこと認めてくれるに違いない!・・・。でもなあ、分からない物は分からないんだよなあ。」


オトワ「ただいまー。」


飛鳥「お帰り獅音。どうだった?会長の教え方は、分かりやすかったか?」


オトワ「分かりやすいも何も、分かり安すぎてどうしようと思ったよ。親切に解説してくれるから、感謝しまくったさ。もうドキドキがとまらなかった。」


飛鳥「お前、下心あったんじゃないのか?」


オトワ「そんなことは無いさ、先輩だし。手を出したら、怒られそうだったし。」


飛鳥「馬鹿か。やっぱりあったんじゃないか、下心。」


オトワ「それは勉強のために必死で抑えた。今の俺は下心が無い。お前がそばにいても、舌を伸ばすことなんてしない。」


飛鳥「マジかよ。本当に手は出さないのか?」


オトワ「もちろんさ。で、お前は勉強はかどってたか?」


飛鳥「全然。会長に拒否られたショックで、頭が混乱して、勉強も身につかないんだ。」


オトワ「お気の毒に・・・。」


飛鳥「何とかしてくれよ、この状況をよ。何にもわかんないんだ。」


オトワ「俺に言われてもなあ・・・。」


飛鳥(そのとき・・・。)


血が・・・・血がほしい・・・・。


オトワ「うわああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」


飛鳥「だ、誰かいる!っていうか、何でしがみついてるんだ?」


オトワ「俺は、こういうの苦手なんだ!神谷、お前も分かってるだろ?」


飛鳥「そういえば亀貝先輩が始めて現れたときも、おびえったなお前。」


オトワ「この寮には幽霊は出ないはずだ!何だよあの声は!」


飛鳥「しらねーよ!俺は幽霊なんて信じないけど・・・。あああの声聞いてしまったら、信じてしまうかもしれないじゃねーか!」


どこ・・・私の求める物は・・・どこ・・・?


飛鳥・オトワ「ぎゃ嗚呼ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」


飛鳥「あ、お前先に寝るな!」


オトワ「おおおおおお前、幽霊の正体、突き止めて来い!」


飛鳥「はぁ?何で俺が!」


オトワ「俺が怖いからだよ!それに俺は女に興味が無い!だからお前が行って来い!」


飛鳥「そんな無茶な!嫌だ!」


オトワ「嫌でも行って来い!」


飛鳥「お前キメラだろ!!!お前が行って来いよ!」


オトワ「キメラでも怖い物は怖いんだ!行って来い!」


飛鳥「わからずや!帰ってこなくたってもしらねーよ!」


飛鳥(という訳で、俺は幽霊の正体を突き止めるため、部屋を出た。)


##################################


飛鳥「夜の寮はなんか、不気味で怖いな・・・。」


??「誰?」


飛鳥「で、出た!!」


??「その声、鼓舞象さん・・・ではないですよね。」


飛鳥「・・・?」


飛鳥(俺はその声のしたほうへ、懐中電灯を向けた。そこに映ったのは・・・)


飛鳥「!!!!コウモリの羽!お前、キメラか?」


??「アナタ、もしかして、キメラではないんですか?」


飛鳥「あ、ああ。俺は人間だ。でも、襲わないでくれよ!俺はココで死ぬわけではないからな。」


飛鳥(・・・なんだよ俺、なに歯の浮くような台詞言ってるんだよ!)


??「人間・・・・。はじめてみた・・・。」


飛鳥「羽が消えた!能力が切れたのか。って、何で俺の手をつかむんだ!」


??「人間だからです。私、人間が好きなので。しかし、生で見たのは生まれて初めてなんですよ。」


飛鳥(!!!うわぁ、美少女・・・!しかも瞳の色が左右で違う・・・。オッドアイってやつか・・・?)


飛鳥「お、俺は神谷飛鳥。君、名前は?」


「マリア・・・鏑木(かぶらぎ)マリアと申します・・・。」









←続く

いかがでしたか?

この新キャラ、マリアは今後重要なキャラクターになって行きます。お楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ