実行編2
俺、大海雄生には変わった友人がいる。
そいつの名前は港慶介と呼ぶ。こいつはなんつーか奇妙な奴だった。
元々、医者を目指している?
とかでがり勉をしていたらしくクラスでは真面目キャラの浮世離れした奴でとおっていた。
しかし、ある日のことだ。
俺が、サッカー部の朝練を終えて教室に入ると奴の様子が一変していたのだ。
もともと、髪はお母さんに切ってもらいます派のもさかったあいつが
ジャニーズ系目指して頑張っちゃてます、な見てくれになっていたのだった。
普段仏頂面だったあいつが、女に対しては妙に優しく微笑んでたりしたから
クラスの男連中からは、媚売りやがってとか、遅れた高校デビューかよとか散々ないわれようだった。
少し目立つだけでこれなんだから学校生活は怖い。
そこで、クラスで顔の広い俺が奴に特攻をかけることにしたのである。
そこで、聞いた話は意外なものだった。
なんと奴は失恋をしたんだという。
港と失恋なんてなんだか似合わない組み合わせ(まだ、教科書をほおずりしていた方が似合う。)
だと思ったが、プライドの高そうなあいつが俺に弱みをさらしてくれたようでうれしかった。
そこで、俺はクラスの連中に
港の奴ヒデー失恋をして、そいつを見返すために頑張ってるんだぜ。
といううわさを流しまくった。
それならほかの女には目を向けないだろうと、ひそかにモテ始めていたクラスの男どもは溜飲が下がったのである。
知れば知るほど、港慶介という人間は不思議な生き物だった。
まず、テレビやマンガは家ではNGなんだという。
なんんだそれは。縄文時代か。
今時そんな家があるのかと突っ込んでみたらガチらしい。
ほかには、対人関係上達本をむき出しで(カバーつけろ!)で読んでいたりした。
けど、俺は面白い奴だなと思った。
そこで、奴はがり勉だからどうかなと思ったがサッカーに誘ってみた。ら、以外にもすぐにうなずいた。
最初は、もちろん体力はないわ、技術はないわで散々だったが徐々に上達してきた。
まさか、たまに遊びに誘うのにそこまで腰を入れているとかは思わなかったんだが、
何んでも毎朝ロードワークをしているらしい。
あの勉強以外に興味がなかった港慶介がオードワーク!!
俺は、中々根性のある奴だと感心した。
根っからの体育会系なので、根性のある奴は好きだ。
そこで、思い切ってサッカー部に勧誘し、今ではチームの一員となっている。
そんなある日のこと、港の奴に芸能界に入ろうかと考えていると相談を受けた。
何でもどうしても叶えたい夢があるらしい。
俺は、頑張れよと応援してやった。
なんでも習うより慣れる方がいいとか、やはり周囲と切磋琢磨した方が結果を出しやすいとか
ブツブツ言っていたんだが、頭のいい奴は何を考えているかわからない。




