天然と馬鹿は紙一重
彼女は、浅田 有莉(アサダ ユリ)。この中学校の生徒会長だ。
帰国子女の才女としても知られ、英語を外国人となんら変わらないクオリティで話せる。
珠算・暗算も得意で、全国大会に出場するほどの実力者。
こんなスペックの高い人間、世の中にそういるもんじゃない。
しかし、彼女は天然でピュアなのだ。まあ、欠点ってわけでもないんだけどww
今日は、そんな彼女の物語- (話:松丘 一也)
ってなわけで、今日の話は俺の視点で進むらしいっす!
前回出番がなかったと思った矢先にこれかよ!まったく、嫌になるわ!!
何から話します?じゃあ、有莉の友達の話からしようか。
基本的に有莉は、特定の2人といることが多い。岡本さんと森山さんだね。
その2人はかなりのアニメ好きなんだよね~。。
あの2人と一緒にいてピュアでいられる有莉には、ある種感動まで覚えるわ…。
じゃあ、仕事あるんでこれで!!
「みんな聞けー!卒業文集のアンケートを取る!!」
「えぇ~、マッツー…。」
なんで俺がため息つかれにゃならんのだ?
「てめぇのアンケートなんて誰も望んじゃいねーんだよ!!」
「ケンタァ…。別に俺も取りたくて取るわけじゃねえんだよ。
でも…ほら。薫ちゃんが…ね?うちはカカァ天下なんですよ。察しろ。」
………
「オラァー!!分かったらさっさと書け―!!」
「ねえマッツー。」
「ん?どした有莉??」
「この最後の質問のさ、”ふぇち”って何?」
…え?ちょっと待って。。フェチ知らない人なんてタメにいたんだ…。
「フェチって使わない?ほら日常生活とかで…」
「ううん。」
こいつピュアか……。いや馬鹿か?この際どっちでもいいや。
この場合教えちゃっていいのか?この無垢な少女を汚しちゃってもいいのか??
「マッツー、もういいんだ。もう…」
ミ、ミツ…。ありがとう。
「有莉、きっとそれは将来、大人の階段を登った時に誰かが教えてくれる。
だから…今は白紙でいいよ。知らなくてもいいんだ、”フェチ”なんて。。」
「…”大人の階段”ってなぁに?」
やってらんねぇ。。だから天然って苦手なんだよなぁ…。