ネット銀行、ネット証券の落とし穴
親族が危篤になった。何度か心臓が止まり、一月たって意識は戻ってきたが、脳に後遺症が残るらしい。
『君と出逢ってから』というドラマがあった。1996年4月期のTBS系列。事故にあって記憶を無くした主人公が会社の非合法活動を記録したパソコンのパスワードを探す場面がある。8桁の数字、自分の生年月日では開かない。たどり着いたパスワードは、嫌っていたはずの、自分の父親の生年月日だった。
Windows95の時代、それでも8桁の数列はセキュリティーが低すぎないか、とは思った。パスワードが英数字8文字が標準だった時代の話。
親族はパソコンで銀行や証券の取引をしていた。ご家族は取引していることは知っていたが、口座に触ることができない。相続は開始されていない。今のネット銀行や証券は、英数字8文字制限はない。20文字とか32文字とか使うことができる。ご家族はパスワードを知らされていないし、本人もまだまだ操作できない(会話も出来ない)。その前にパソコンやスマホにロックが掛かっていたら(いや大抵掛かっているよね)操作自体が出来ない。
「どうにか出来ないか」と相談されているけど、いやちょっと、どうしたらよいか悩む。スマホ(iPhone)を開けるだけだったら指紋認証で行けるかも知れないけど。
ネット銀行、ネット証券は、こういう時(相続開始後、さらには開始前)困るよね。通帳レスとかカードレスの銀行口座は色々と怖いのでメイン口座は通帳あり、ネット銀行はサブでキャッシュカードを発行しているけど、証券口座やナンバーレスのクレカもあるので、(市販のエンディングノートにはとても書ききれない)手持ちの口座番号とパスワードをプリントアウトして保管することにした。とりあえず、は。