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リスおの理想  作者: 中須ゆうtive
4/5

恋のライバルマロンナ

マロンナが語り出した。


『あたしとリスおさんの出会いは、あたしが落としたどんぐりを追いかけていた時だったわ。あたしのどんぐりを何食わぬ顔で拾ってくれたの。そしてあたしに優しく声をかけてくれた。彼はどんぐりだけではなく、あたしの心まで拾ったのよ。』


この人は何を言ってるんだろう。リスおくんは隣で今、両手で栗を食べている。かじかじ食べていて美味しそうだ。


『ゆーえーにー!ケーキ!あたしと勝負なさい!』

『えぇ〜。意味がわからないよー。リスおくんも何か言ってよ。』

『ライバル対決リスね…!』

『ライバルじゃないよ!私にとってはさっき出てきた知らない人だよ…!』

『誰がぽっと出ですって!?』

『ひぃぃぃぃ!』

『勝負は1本勝負よ!』


マロンナは指でビシッと私を指してくる。私は怖くて震える。なぜか成り行きで王様が審判をすることになった。


『ぬいぐるみ対決よ。制限時間は3分。どちらがお裁縫が得意か勝負しましょう!』

『うぅ…なんでこんなことに。』


スタートの火蓋(ひぶた)が切られた。私はお裁縫は得意では無い。中々上手くいかないよ。手を動かすのって大変だ。マロンナの方へ顔を向けると彼女も苦戦しているようだった。


『きぃぃぃ!針に糸が通せないー!』


なぜこの人この対決にしたんだろう。そんなこんなで3分経って、勝者が決定した。ギリギリリスのぬいぐるみっぽいものを作った私の勝ちだった。表彰台に上がって祝われて、両腕をリスおくんと王様に持ち上げられる。たくさんの拍手が効果音みたい。


『勝者!栗野さん!』

『おめでとうリス!』

『次は負けないわ!』


助けてください。

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