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マザーアースの星屑 No.1  作者: マーリン
3/6

青い宇宙人 アーリー

またあの世界へ行ってみたい。

マーリンはそう思った。

それは、現実世界とかけ離れた

マーリンにとって、とてもワクワクとして、居心地のよい世界であったからだ!

そして、彼女の現実での世界では、、、

「ほんとに、お月様なの?」


「ああそうだよ。月は惑星の運行や宇宙の運行を見守ったり、時にはそれらに介入したりすることもあるんだ。明日またここで会おう。中を見せてあげるよ。」


アーリーさんはそう話した。


そして、私は目を開いた。

時計を見る。

2時間経過していた。

そして、Uruの音楽も消えており

時計の音と興奮した私の心臓の鼓動だけがいつまでも、いつまでも聞こえるのであった。



翌朝、私は身支度を済ませ

気の進まない場所へ向かう。

今日も冴えない顔をして、電車に揺られる。


私の心はこんなにも暗いのに

空は真っ青で雲1つもない


「人混みは嫌いなんだよなぁ。」

と消え入るような声でつぶやいた。

朝の満員電車は、憂鬱な場所に向かうのに更に追い討ちをかけるようであった。


マーリンにとっての憂鬱な場所とは、それは学校であった。


1年A組の教室

1番奥の窓際の席にドカリと座る。

頬杖をつき、窓の外を眺める。


毎日同じことの繰り返し、ここに座りつまらない話を黙って聞く、誰かとつるんでいないと、白い目で見られる不思議な場所。


憂鬱だし、面倒だし、ここに居たくない、、、


ぼんやりと外を眺めた。

昨日の不思議な世界の出来事を、思い返していたのだ。


あそこは、本当にお月様だったのだろうか?

お月様の裏側って、本当にあんな風になってたりして。


月の裏側を探検した人っているのかなぁ?


面白かったなぁ。

あの世界へまた行ってみたい。


「おい、お前顔がにやけてるぞ!」

クラスの男子が言った。


顔を向けると、クラス中の人達が、面白がってニヤニヤとしている。

コソコソと陰口を言ってる女子もいる。


またかと、目の前にある現実から目を反らすかのごとく

また窓の外を見た。


彼らはまだコソコソと話していた。マーリンはこの空気が本当に苦しくて苦しくて仕方がなかった。


この世界の人達は、人を見下すことで自分の価値を上におき

心を満たしているのだ。


マーリンは誰とも話さず

いつも1人で外を眺め、ぼんやりしていた。

この現実から少しでも離れるには

そうするしか方法がなかったからだ。


チャイムが鳴り、帰宅時間。


1人電車に揺られ帰宅した。


そして、誰もいない家。

自分の部屋に入り、鞄を投げ捨て

ベッドに転がりこむ。


仰向になり

「あーームカつくぅーー」と大声を上げた。

そして、ムカムカしながらそのまま眠ってしまった。


うつらうつら、夢との狭間

瞼の裏側に光るものを見た。


「あっ星だ!」


もしかして、またあそこの世界と繋がれるかもしれない。

アーリーさんは、たしかまたお月様で会おうと約束してくれた。


また、お月様へ行ってみたい。 

お月様を頭の中にイメージしてみた。


空間がぐわんと歪む。


すると、蒼白い月、覆うように緑色の光線のようなあの光の物体。

昨日見たものと同じだ!

やったー。

お月様の裏側に行けたぁと、喜んでいると。


「やぁ」という声が聞こえた。

アーリーさんだ!

アーリーさんだ!


すると、アーリーさん

いきなり、体中から稲妻のようなものがわき出し

アーーーと唸り出した。

そして、それに包まれた。


固まり驚いていると、その稲妻が消え今度は、光りに包まれた。


アーリーさん大丈夫だろうか?

何が起きてるん?と目を丸くして見ていると、光りがだんだんと消え

アーリーさんの姿がやっと見えたとそう思ったとき


青い皮膚

白い髪の毛

白い髭

髪は肩くらいの長さ

ムッキムッキの体

の男性がそこに、、、


「あ、あ、あのぉちょっとお伺いしますが、アーリーさんでしょうか?」


「フフ、私はアーリーだよ。マーリンさん驚かせてすまん。君に会えたので私は過去の私から生まれ変わり、この姿に戻れたのだ。ありがとう。」


「へっ?」


「ほら、君も見てごらん。君もやっとここに来れたから変われたよ。」


「へっ?」


そして、私は自分の手を見た。


「青い、肌が青いよ。どういうこと?」


「だから、君もやっと変われたんだよ。これから君はその姿でこの世界を旅することになるんだ。」


「私は宇宙人なの?」


「ハッハッハ、これから全てわかることさ」



つづく



宇宙を旅することになったマーリン

彼女の道案内役のアーリーとは

一体何者なのか?

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