お伽話②
世界の始まりは、小さな生き物ばかりでした。時間が経つにつれ、少しずつ大きな生き物が生まれ、それから、何千年も経ちました。
巨大な魚が生まれ滅び、恐竜が生まれ滅び、ついに人が生まれました。他の生物に比べ、小さく弱い代わりに、頭がとても良かったのです。
人は少しずつ時間をかけながら、生き物の頂点まで上り詰めました。
これまで、世界を守ってきた3匹は、人と協力し、世界をもっともっと良くしようと考えました。
ずっと一緒にいた3匹は、それぞれ別の場所に分かれました。アセナは東、アイダ・ウェドは西、ヴァールは中央を担当することにしました。
人は3匹を神様と崇めました。
境渡りの竜 アイダ・ウェドは、世界を渡る力を神様から与えられていました。この世界とはこことは違う別の世界。その世界へ行き、新しい文化や知識を持ち帰りました。人はアイダ・ウェドを讃え、神殿を立てました。自信の無かったアイダ・ウェドは、発展とともに自信が付いていきました。こうして、西の地は様々な文化を取り入れ、発展していき、多種多様な国が生まれました。
領治めの狼 アセナは、領地にある全てのものを治め、正しい方向へ導く力を与えられていました。アセナは姿を人に変え、東の土地に住んでいた正直な青年と恋に落ち、10人の子どもを産みました。子どもたちは真っ直ぐに成長し、母アセナの導きにより、東の地は発展していきました。
最果ての蛇 ヴァールは、最果てから世界を見守ることとどんな物でも喰べられる胃袋を与えられていました。真ん中の大地は、人間よりもずっとずーっと大きくて、危険な生き物がいっぱいいました。ヴァールはそれを喰べて、人を救っていきました。真ん中の地は大きく発展することはありませんでしたが、人々は平和に暮らしていきました。
それから時間が経ち、3匹も歳をとりました。これからのことは人に任せても大丈夫。女神様が私たちに任せてくれたように、人に世界のことを任せるようと、決めました。
3匹は安心して、眠りにつきました。




