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化物皇女と勇者?と魔王?  作者: 北田シヲン
第1章 勇者の旅
27/57

27話:魔王と勇者⑦

「あいや、待たれい!西の国の傀儡よぉ〜!ここを通りたくば、ワシを倒して―――ぐはっぁ!!!」


「きひひぃ!!死ね死ね死ね!!」


 勇者一行は、リュース国を後にし、次の国へと侵攻を開始していた。前回同様、勇者たちはオツムがぶっ壊れているようで、惨殺ショーが幕を開ける。


 一人ずつであれば、拮抗した力を持つ者を当てがい、倒せるのだが、パーティとして集まっているため、対処できずにいた。


 更にいえば、頭がぶっ飛んでいることで、無駄な思考が減り、以前よりも、戦闘時の連携が捗り、なお、手をつけられずにいた。



 勇者たちの侵攻は続く。ラーサから受け取った地図によると、東の大国に着くまで、残り9つの国を通るようだ。

全て、影響力の強い国家であり、全部潰されれば、東の大国の影響力は地の底まで落ちることだろう。


全てが望む通りに、殺されていれば、の話だが。


@@@


 時は少し遡り、アセナ狼国中央都市。

会議室には、皇女、クルルとマルル姉妹、マクルス、パルムとアルート兄妹がいる。


「それで、じゃ!わたしにとっておきの作戦があるんじゃが、聞くかの?」


 ニヤリと笑う皇女の発言を前に、クルルとマルルは目を輝かせ、マクルスも興味津々だった。


「そ、その作戦って、なんなのでしょうか?」


「作戦を話す前に一つ。これは、其方らを信用していることが前提の作戦じゃ。もし、わたしが裏切られたと感じれば、問答無用で殺す。其方らにその覚悟はあるか?」


 会議室にいる全員へ平等に覚悟を問う。皇女から放たれる殺気は、それが嘘でないことを示していた。


 殺気を受けながらも、各々が頷きで返す。

パルムも、皇女との実力差を知ったようで、空気を読み、静かに頷いた。


「うむ…其方らの覚悟は分かった。では、今回の作戦を話す。

名付けて『嘘も貫きゃ真となる作戦』じゃ!」


 皇女が話した作戦の主な内容は、ヴァールの特殊能力を使ったカモフラージュ作戦である。


 ヴァールの特殊能力の一つ。

食べた物、収納した物を模倣した贋作を作り出す:贋作造(がんさくづくり)


 贋作はオリジナルの人格を元に作られ、自動的に行動することが出来る。更には、皇女の上辺に張り付けることができ、変体ほどではないが、容姿や癖を真似る事が出来る。


 勇者たちが来る前に、マクルスを連れた皇女が現れ、住民を説得し全員を収納。その後、贋作造を使い、住人を模倣した偽物を作り出す。もちろん、全員分。


 皇女は自分にも贋作造を使い、その都市ごとの重要な人物になりきり、勇者たちと対峙する。自動的に動く贋作だが、戦闘などの複雑な動きには弱く、皇女自ら演じる他なかった。


 その間、勇者側の皇女は、超精密に作った贋作を配置し、戦闘に参加させる。自分だからこそ理解力が深く、そういったものを作る事が可能だ。


 更に、神の鍛冶屋(ヘパイストス・ハウス)で作ってもらった武器があるため、魔法が使えない点もカバーすることが出来る。


こうして、作戦は、上手く回り始める。


@@@


 皇女の『嘘も貫きゃ真となる作戦』は大成功。勇者たちは、疑うこともなく、訪れる国々で全住民を殺していき、遂には、東の大国:アセナ狼国のすぐ近くにまで侵攻していた。


 正常な状態であれば、何かしらの違和感に気付くのだろうが、そんなことを考えられる頭脳は残っていなかったようだ。


 だが、ここで、勇者たちの侵攻は止まる。

なぜなら、アセナ狼国へと続く橋が、全て壊されていたからだ。

【作者からのお願い】

「面白い!」「楽しい!」「早く続きを読みたい」「ま、多少は楽しめたし応援してやるか」なんて思っていただけたのなら、広告下にある【☆☆☆☆☆】で評価していただけますと、執筆の励みになります!序でに、ブックマークしてもらえたら嬉しいです!

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