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部長が旅立つのを僕は黙って見送りました

「もう僕に教えられることはありません……」

「そ、そうか」


 部長の連続告白に魂が悶死した僕は息絶え絶えにそう告げた。


「……ありがとう。君のおかげで自信がついた」


 部長の感謝に甘酸っぱい感情が湧き、


「必ず告白を成功させる!」


 そう言って部室から旅立つ部長を見送って、これでよかったのかと自問する。


「……いいんだ」


 それでも僕は部長の笑顔が見たいのだ。


「部長を泣かせたら……太田爆散させる」


 ずっと好きですよ、部長。

続く

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