二百文字小説置場４

部長の人間力がミジンコです

「そもそも挨拶くらいはしてるんですか？」

「挨拶」

　ドキッとする部長。え、そこから？

「恥ずかしくて……」

「挨拶は基礎人間力ですよ。挨拶もできない人間未満の人が恋愛なんてできますか？」

「ぐう」

　照れる部長に正論で釘を刺すとぐうの音が出た。

「ともかく挨拶です。ほら『おはよう』から」

「お、おは……」

　そこで顔を覆ってしまう部長。

「いきなり挨拶し出すとか変に思われる！　想像だけで無理！」

　そんな拗らせ部長が僕は好き。

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続く