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桜に降る雪

 満開の桜に雪が降った。


「四月に降る雪もある」


 そう窓辺で呟いた彼女に僕が訊く。


「なんかの台詞?」

「昔のラノベ」


 電気ケトルが湯気を立て、お湯の沸いたことを知らせてくる。


「まあ、まだ三月だし」


 僕は急須に茶葉を入れながらそう言って、


「コタツも出てる」


 と、彼女を手招く。


「ミカンはないわね」

「冬でもないからね」


 テレビは新型ウイルス流行の報道で喧しい。

 僕らはお茶をすすって、まどろむように一日をやり過ごしている。

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