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最強魔術師は男の娘。  作者: 畑 弘之
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Mウィルス

 二岡研究所にフィズのMウィルスを検査するために訪れた。フィズはMウィルスに感染していないと言うが念のため健が連れてきた。

 外観は五階建ての白いビルだ。

 健はワンピースを着て、フィズはジーンズ姿だ。

 どうして断言できるのだと問い詰めると、フィズは不機嫌そうにただ感染させてもダメでマザーという司令塔役の変異種のテレパシーでホムンクルスとクリーチャーを操るのだと説明してくれた。

「不機嫌の理由は?」

「なんでもない」

「そうか」

「時間が無駄になってる気がするだけよ」

「そうでもない」

 健は下水処理場のナンバー165が残した短針銃を見せた。袋詰めにされているが透明な袋なので中身はよく見える。見せ終わるとショルダーバッグに再び仕舞う。

「拾ってたのね。それならそうと言ってよ」

「色々あったからさ。なんとなく、ごめん」

「そうね。いいわ」


 二岡研究所のロビーでジジイと出会う。結界の数とトラップの種類といい、短期間でこれだけの魔術工房を作り上げている手腕はさすがだ。

「ふぉっふぉっふぉ。よく来た。いまお嬢ちゃんが回収した銃を調べておる」

「天童老師はずっとここに」

「うむ。動きまわるのは性に合わんでな。なにいずれここも戦場になる」

「洞爺信大はどんな人物なのですか」

「フフフフフ。野心家、ありきたりな悪人じゃよ。洞爺一族の遺産を食い散らかすだけでは飽き足りなくなったのじゃろう」

「はあ」

「気になるなら洞爺の資料を送ってやろう」

「お願いします」

 健は天童老師の提案に飛びついた。

「採血終わったわ。結果待ち。異常はないみたい。安心した? マスター」

「あぁ、安心した」

「さ、いきましょう。お腹空いちゃった」

「ふぉっふぉっ。では達者でな」

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