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洞爺信大
その人物を待つこと小一時間。洞爺信大は二岡研究所のロビーに現れた。来るか来ないか、ずっと思案していたのだけれど、奴は来た。ということは肉の月を維持している鍵のような魔術儀式はここにあるのだ。
「はじめまして、安賀多健君」
「あんたが洞爺信大か」
異次元結界が展開される。
見たこともない結界だった。荒れた平原の景色を内包した固有結界。寂しい景色に同情を覚えた。行き着く先はこんな景色しかない。
遠い地平線から魔物達が歩いてくる姿がシルエットで見えた。
「その通りだよ」
「決着をつけるぞ、洞爺信大。螺旋の獄炎!!」
「レジスト!」
洞爺は耐久魔法を使ったが耐えきれずに塵となって消えた。
健は外に出て肉の月が消えたことを確認すると笹山邸に向かう。人類惑星化計画は防がれたのだった。




