空港防衛戦1
菜畑空港にワクチンが空輸される日が来た。
魔術工房としての結界装置はサラマンダーこと峰府ケイが準備しており、当日は健達と脳筋とロリっ子がさらに防衛に駆けつけた。
早朝から異次元結界のなかでエレメンタルとクリーチャーとの戦闘が続く。
ズシンズシン!
「オマエラハコロス。ヒトリズツクルシメテヤル、デテコイ!」
「タイマンか? 嫌いじゃないぜ!!」
「脳筋! ひとりじゃ危険だ!」と健はいった。
「オラァ! 爆裂パンチ! カミソリキック!!」
「グッシッシ、キカネエナア、フン!」
ドン、ドス! バキャア!
「ぐうう?! くそ!」
脳筋は体術を駆使して拳と蹴りを中心に的確に攻撃を当てている。その手数は敵と劣るものではないが、次第に脳筋は傷だらけになり、敵の二メートル級のクリーチャーはノーダメージという格好に見えた。
さらに数分後、状態は変わり、脳筋はふらふらになり、クリーチャーはピンピンしていた。
「オワリダ、ニンゲン!」
ドン!
「ぐ、うう。終わらねーよ!」
トン。
「ククククク、モウナグリカエスチカラモナイカ」
「脳筋! いまいくぞ!」
「待ちなさい!」
「どうして止めるんだロリっ子!?」
「まだ脳筋野郎はギブアップしてないわ」
「しかし、もうダメよ」とフィズはいった。
「グフフ、タイマンオモシロイ!! マケヲミトメロニンゲン! タダコロスヨリ、コウヤッテヨケイニクルシンデシンデクレル、オモシロイ!!」
ドゴン!
脳筋はみぞおちを思い切りなぐられてしまい、両膝をぷるぷると震わせる。そしてダウンしてしまう。
「オワリカ、ナニッ!?」
「まだだっ! ま、まだ!」
ドン、ドン、ドス、ドス!!
「マダ、タッテイルカ!」
「へへっ、俺じゃダメ、なのは、わかってんだよ。わかってんだよ。畜生。魔術師としても、術式より、魔力を込めたケンカスタイルなんかでしか、たたかえ、ない」
「ナニヲボソボソシャベッテイル」
「だけどよ! こんなんでも誰にも傷ついて欲しくねーんだよ! みんなに笑っていて欲しいんだよ、俺は、だから、負けるわけにはいかねーんだ!!」
コツン。
脳筋のパンチには魔力が完全に失われていた。
「ナンダソレハ」
ドゴーン!!
健達の前で脳筋は頭部をクリーチャーに掴まれると顔面を地面に叩きつけられた。そして動けなくなった。




