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MAGINIGHT~魔神とその環境を取り巻く者達のお話~  作者: U-1
序章 運命の出会いの日~The Wizard God AND The Funny Guys~
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第31話 乱入者

上空から悲鳴を上げ乍ら落ちてくる2つの人影に、栄一と学は互いに後退し距離を取る。

2人は栄一と学の丁度中間地点に落下し、地面に激突しそうになるが、その身体が地面に叩きつけられそうになった瞬間、2人の身体を光が包み込む。

光は六芒魔法陣の様な円に変化し、2人の落下を地面スレスレの位置で停止させた。

仕掛けに掛かった流浪と花凛は知らぬ事だが、あのバネ仕掛けには魔術も仕掛けられており、落下して地面に着地する瞬間に浮遊魔術で一時身体を浮かせて、ゆっくりと地面に降ろすという安全装置が施されていたのだ。

元は建築部が新作の『創作ダンジョンに仕掛けるトラップ』の実験の為に製作し、そのまま放置していたものなのだが、当然そんな事を知らない流浪は何が起きたのか頭が追いつかず目を白黒させて、


「おい、花凛! 大丈夫か⁉」


取りあえず横にいる幼馴染みの安否を確認する。


「――――――――――――」


へんじがない、ただのJKのようだ。


「気絶してやがる・・・・・・」


目を回して気を失っている花凛に頭を抱え、いったい何がどうなっているのか確認する為、辺りを見回そうと顔を上げて、


『おおっと⁉ ここで乱入者の登場だぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああッ‼』


実況の声と、観客から湧き上がる歓声の爆音にギョッとする流浪。


(何だ何だ⁉)


訳が分からず立ち上がり右往左往してしまう。

流浪は改めて周りを見る。

テンション高く叫びまくってる大勢の生徒、白い軽装の防護鎧衣(ジャケットアーマー)を身に纏い剣と盾を装備している爽やかそうな好青年、全身を兵器で覆ったような武装を纏い怪しく眼鏡を光らせる変質者、『いやぁ、突然空から乱入者が降って来るなんて驚きですねぇ』と派手な色合いのスーツを着てマイクを持って喋っている人、『明らかに校舎裏に設置された罠に掛かった新入生ですけどねぇ』と愉快そうに笑う太陽の様な金髪と生徒会長の腕章が目立つ男子生徒。

兎に角、生徒会長らしき男子生徒の言葉に、自分と幼馴染みは罠とやらに引っ掛かってここまで飛んできたことは理解した。そしていかにも戦ってますと言わんばかりに武装した2人の間に落下して、戦闘に乱入したと勘違いされたことも。

取りあえず、此処に落ちたのは事故で、自分は2人の戦いに乱入した訳じゃ無い事の旨を伝えようと、流浪は口を開く。


『まぁ、事故とはいえ折角の飛び入りゲストだ。こんな展開に陥った面白い玩ty―――ゲフンゲフン―――面白い生徒を放っておくのは実にもったいない‼』

「おい、テメェ今何つった⁉」


生徒会長の不穏な発言に思わずツッコミを入れてしまった流浪。

ツッコミなど余計な事はせずに、生徒会長の言葉なんぞ無視してさっさとこの場から花凛を連れて逃げればよかったと、流浪は後悔する事になる。


『という訳でルール変更だ。あの乱入者を先に倒した奴が勝者とする!』

「いいだろう」

「クックックッ、望むところだ」


爽やか好青年と怪しい変質者、2人の標的が流浪へと向けられた。


「いやいやいや、ちょっと待て‼」

『分かってる分かってる。お前の言いたい事は分かってるさ』


本当に分かっているのかと疑っている流浪に、生徒会長は悟りを開いた僧侶のような眼をして断言する。


『「消えろ、ふっ飛ばされん内にな!」と、言いたいんだろ?』

「違ぇよッ⁉」

「ほう・・・君は自分の腕に随分自信があるようだね。そういう元気の良い奴、うちは大歓迎だよ。僕達の魔法戦競技部に入らないかい?」

「いやいや、あの上級生を恐れない喧嘩を売る身の程知らずぶりは我ら科学部にこそ相応しい。どうだい、名も知らぬ乱入者君、私達と一緒に科学しないかい?」

「だから違ぇっつってんだろ! 人の話聴けやぁッ‼」

『さぁて、何やらおかしなことになって来たが、実況は変わらず続けるぞ! 突然現れた謎の乱入者、彼の「オレは自分より強い奴の言う事しか聞く気は無ぇ」という強気な発言! はたしてこの新入生は、2人を相手に勝つことが出来るのか⁉』

「んな事一言も言って無ぇだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」


此処にいる人達は人の話を聞く気なんて全く無い様で、ジリジリと距離を詰める上級生2人に、流浪は舌打ちしつつズボンのポケットから自身の得物を取り出す。


火竜(サラマンダー)装着(セット)‼」

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